ep.67 ページ21
男子がいる体育館につくと、試合を終えた女子達がかなりきていた。
菜「あっ！！決勝戦みたいだよ！」
『へー、ってうちのクラス…。え、大橋くんのクラスも…』
タイミングがいいのか悪いのか…。さっぱり。
女子「ねえ！かっこよくない？あの男子！！」
女子「あ、あれ陸上部の西畑くんだよ！」
ドクン
どうして名前を聞いただけなのに。…違う、違う。
菜「あーやっぱり大吾くんってモテモテやねんな〜」
『あ、そうなんだ…』
菜「どうみえても、モテるに決まってるやろ！！やって一年の頃から告白されまくりやで？」
『へー…』
興味なさそうに答える。これが精一杯。そりゃそうだよ、あんなに優しいんだし、顔もいいし、足も速くて…。
試合の様子では、大橋くんのクラスが優勢みたい。大吾くんも丈くんもまだ内野におる。
良「お二人さん、観戦しにきたん？」
『正門くん。』
そこには大吾くんと仲がいい正門くんの姿が。
菜「負けちゃったん？」
良「そうそう。大吾んとこのクラスに負けたわ笑。しかも大吾にやられたし。」
大吾くんの話題をこんな風に笑えるなんていいなあ。私もただの友達だったならこんな風に喋れてたのかな。そんなことを頭のなかでグルグル考える。
大吾くんが相手のボールをキャッチする。それだけで歓声が。そして相手に向かって投げる。そしたら相手に当たって外野いき。時間はあと一分。
…頑張って。
菜「和くん！頑張って〜！！！」
菜月実の応援。するとたくさんのひとが応援してるのに、大橋くんはすぐにこちらをむいてニコッとした。
良「さっすが、カップルやな。愛の力や」
私も堂々と応援できたらいいのに。恋人じゃなくてもただの友達にいられたのなら。
良「？Aちゃん？」
『大吾くん、頑張って！！！』
自分が今出せる声で精一杯言った。彼氏いるのに、とか言われるかもしれない。でも、でも、それでも彼を応援したかった。
聞こえてないか…と思ってたら。
『！』
大吾くんと目が合う。そして、口パクで…
大「が・ん・ば・る」
そう言うと彼はまた動きだした。
『大吾くん…』
ごめん駿佑くん。今は、大吾くんを応援するのを許して。
？「…なにあれ。」
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イヅキ - あまとさん» コメントありがとうございます。とても嬉しいです…！自分でも書ききれた達成感でいっぱいです。本当に読んでくださってありがとうございました。 (2022年10月21日 16時) (
レス) id: 072635462a (このIDを非表示/違反報告)
あまと(プロフ) - 完結おめでとうございます！いつも更新楽しみに読ませていただいてました。複雑な心模様が丁寧に描かれた惹き込まれる物語で、大好きな作品でした！今まで執筆お疲れ様でした。素敵な作品をありがとうございました！ (2022年10月19日 20時) (レス) @page50 id: 4e08d1fad2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イヅキ | 作成日時：2022年8月7日 20時
