ep.57 ページ11
人生で初めて、好きになったのは紛れもなく、大吾くんだ。
辛い気持ちも、嬉しい気持ちも全部彼からもらった。
屋上で彼が言ったのは、
大「…俺な、Aちゃんとは友達でいたいと思ってる。さっき言いたかったのはこの事を伝えたくて。」
『…そう、なんだ…。』
勘違いだった。もしかしたら、大吾くんも私と同じ感情を持ってくれてるんじゃないかって。…そうだよね、菜月実を忘れたからってその次が私なんて…ありえない。
駿佑くんが大吾くんが私を好きみたいに言ったのは彼の誤解なんだろう。…馬鹿みたい、本人から言われてるわけもないのに、勝手に期待して…
『友達…としてよろしくね？』
大「…うん。よろしく。」
もう諦めれてる、と思ってたのに…。やっぱり辛いや。大吾くんが教室に戻ると言ったとき、私はここに残っていると言ったのは、涙を見せたくないだけ。
この恋は、ここで終わり。ちゃんと終止符を打たなきゃ。
気持ちを捨てるためにも、大吾くんがいなくなったあとたくさん泣いた。これでもかっていうくらい。
駿「…先輩、俺と付き合ってください。」
失恋には、新しい恋が特効薬。なんて本当なのかな。
駿佑くんは、私のことをすごく好きでいてくれてて、きっと私を大切にしてくれる…。
大吾くんの気持ちを忘れるにも、いいのかもしれない。それに、ずっと待たせてしまってる、駿佑くんにも申し訳ない。
だから…
『こんな私でよければ、お願いします…』
これでいい。これが正解。
そう強く思うようにした。
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イヅキ - あまとさん» コメントありがとうございます。とても嬉しいです…！自分でも書ききれた達成感でいっぱいです。本当に読んでくださってありがとうございました。 (2022年10月21日 16時) (
レス) id: 072635462a (このIDを非表示/違反報告)
あまと(プロフ) - 完結おめでとうございます！いつも更新楽しみに読ませていただいてました。複雑な心模様が丁寧に描かれた惹き込まれる物語で、大好きな作品でした！今まで執筆お疲れ様でした。素敵な作品をありがとうございました！ (2022年10月19日 20時) (レス) @page50 id: 4e08d1fad2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イヅキ | 作成日時：2022年8月7日 20時
