ep.54 ページ7
文化祭二日目。
今日は一般の人もくるわけで。昨日よりも倍以上の数。
あれから、というか大吾くんは変わらず接してくれてるんだけど…私がうまくいつものように振る舞えることが出来ていない。
せっかく話しかけてくれてるのに…
本番前、緊張しながらもどこかそのことばかり考えていた。
「ねぇ今年もやってきたね、後夜祭。」
「ほんまやね、ドキドキする！！」
「えー、でも。誰も誘ってくれなかったらどうしよ…」
今日はいつもより女子が騒がしい。それも私が考える理由にもなった、後夜祭。
うちの文化祭の後に行われる後夜祭はなんかまぁよくある恋のなんとかがあるのだ。
男子が好きな女子にダンス(告白)を申し込んでオッケー貰ったら永遠に幸せになれる、とかなんとか…。
確か、菜月実と大橋くんもこれで恋人になってたな。…そして、私が悩む原因、それは昨日駿佑くんにそれらしいことを言われたからである。
『どうしよ…。』
オッケーするべき？駿佑くんはいい人だし、私のことを好きでいてくれる人……。
大「…Aちゃん。」
『あ、だ、大吾くん…』
まただ、またうまく答えれなかった。
大「文化祭の後夜祭が始まる前に話したいことがあるんやけど…。」
『え…。』
大「あ、その、後夜祭が始まる前でええから、アカンかな…？」
やっぱり期待しちゃうよ。昨日のこと本当だってことでいいの？
でも駿佑くん…。
「３年1組のみなさーん、次でーす。スタンバイしてくださーい。」
その声で私と大吾くんの会話は終わった。
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イヅキ - あまとさん» コメントありがとうございます。とても嬉しいです…！自分でも書ききれた達成感でいっぱいです。本当に読んでくださってありがとうございました。 (2022年10月21日 16時) (
レス) id: 072635462a (このIDを非表示/違反報告)
あまと(プロフ) - 完結おめでとうございます！いつも更新楽しみに読ませていただいてました。複雑な心模様が丁寧に描かれた惹き込まれる物語で、大好きな作品でした！今まで執筆お疲れ様でした。素敵な作品をありがとうございました！ (2022年10月19日 20時) (レス) @page50 id: 4e08d1fad2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イヅキ | 作成日時：2022年8月7日 20時
