ep.44 ページ46
『どうぞ。』
大「おじゃまします。」
家の扉には珍しく鍵がかかっている。流星帰ってないんや。
どこで練習しよう。リビング？でも流星が…。それじゃ私の部屋？
大「ここでやろう。さすがにAちゃんの部屋は悪いし。」
『わかった。』
ということでリビングで練習をすることに。
『ハジメマシテ、ワタシハ…オ、オウ、オウジデス…。』
大「ストップ。」
『はい…』
やっぱしカタコトになる…！こんなんじゃあかん。どうしよ…。
大「…そんな自分と違う人だって思いすぎなくてええよ。これはAちゃん。Aちゃんのままで王子になればいい。」
『…え、私のまま？』
大「男女逆転やからって無理に男になろうとせんくてええと思う。…それよりも気持ちを込める。」
『気持ち…』
気持ちを込める。王子様が恋したシンデレラに対しての気持ち。……私が、大吾くんに恋した気持ちを込めるみたいに？
«…はじめまして。私はこの国の王子です。»
大＜はじめまして。私はシンデレラと申します。＞
«シンデレラ、僕と一緒に踊ってくださいませんか？»
大＜ええ、喜んで。＞
シンデレラは王子の手を取る。
大「うん！いい感じやん！」
『う、うん…!!』
繋がれた手。自分から差し出した手だけど鼓動が止まんない。
諦めなきゃいけないのに。どうして、こんなに胸が…
ふと目が合う。胸の音がうるさい。
大「俺…Aちゃんが…」
流「ただいまー！！ってあれ…？」
『流星！？』
さっきまで繋がれてた手、離しちゃった。ってか大吾くんなにを言おうとした?
『えっと、こちら同じクラスで今度劇で一緒にメインの役をやる、西畑大吾くん!んで、こっちが私の弟の流星。』
大「弟さんか！はじめまして、西畑です。おじゃましてます。」
流「いつも姉がお世話になってます。」
ふー、良かった。なんとかなりそう。大吾くんがお手洗いに言ってる時に流星が。
流「あれ、夏祭りの人？」
『え、あ、え、う、うん。』
流「…あんな泣いてたのに、大丈夫なん？それに振った相手の家に来るなんてどうかと思うねんけど…」
『いや、私が家で練習する？って言っちゃったから！大吾くんは悪くないから！』
流星にはあまり大吾くんがいいように見えないらしい。それもそうかも。だって夏祭りのときだって泣いてたの振られたからだし。
『とにかく！大丈夫やから！』
そういって流星を二階の部屋まで上がらせた。
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イヅキ - endores hinataさん» コメントありがとうございます。そーいや自分の学校も授業あったわ、と私も書いた後思いました…笑。面白いといってもらえて嬉しいです♪ (2022年8月9日 22時) (
レス) @page29 id: 072635462a (このIDを非表示/違反報告)
endores hinata(プロフ) - うちの学校は始業式も終業式も授業あるので、大丈夫ですよ💖お話面白いです！ (2022年8月9日 21時) (レス) @page29 id: f5304c49f2 (このIDを非表示/違反報告)
イヅキ - ともさん» コメントありがとうございます！嬉しい限りです…！受験生なので…ちょっと更新落ちると思いますが…できる限り更新できるようにします。 (2022年7月30日 23時) (レス) id: 072635462a (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 初めまして！コメント失礼します😊本当に毎日楽しみにしてます😍そして、更新がない時は何度も読み返してます🤭 (2022年7月29日 19時) (レス) id: 9dbca4abe1 (このIDを非表示/違反報告)
イヅキ - りんごさん» コメントありがとうございます。私も大ちゃん推しなのですが…結局は箱推しなのでみっちーをかなり手強い感じになっています笑。どういうふうになっていくのかお楽しみください♪ (2022年7月26日 15時) (レス) id: 072635462a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イヅキ | 作成日時：2022年7月13日 14時
