ep.35 ページ36
下駄箱に向かおうと教室から出ようとした時、大吾くんに挨拶された。ちゃんと“友達”として話しかけてくれることが嬉しくて思わず笑みが溢れる。…本当は、“友達”じゃ嫌なんだけど…
大「また明日、Aちゃん。」
『うん、また明日。』
少し大吾くんが不機嫌に見えたのは気のせい？でも思い当たる節ないしなぁ…と思いながら階段を降りてく。
下駄箱には既に靴を履き替えた駿佑くんの姿が。
『ごめん、待たせちゃった？』
駿「大丈夫です。先輩と帰れるなら何でも。」
うぅ。覚悟しといてとは言われたけどここまでアピールされるとこっちまで恥ずかしくなる…いや私だけ？
靴を履き替え、駿佑くんと一緒に門を出る。話はクラスのことやったりテストとか。
駿佑くんってほんま紳士よな。歩く時も車道側に歩いてくれるし、絶対駿佑くんの方が歩くの速いのに私の歩幅に合わせてくれるし。…なんか女の子扱いされてて嬉しいかも。
そんなことを思った瞬間思い出す言葉。
大「Aちゃんは女の子やから女子力あるもんやで。」
大「おはよ、メイクしとる？可愛いよ。」
大「う、うん…似合っとるんちゃう」
私にとって甘すぎて、ドキドキさせられて女の子扱いしてくれた大吾くん。
大「ほら離れるとあれやから。」
握られた手。伝わる体温。ああこんなにも好きだなって今でも思わせるほど大吾くんが好きなんやなって嫌というほど気づかされる。
駿「…先輩？」
『…あ、ごめん。なんもないよ。』
駿「先輩は、……なんであの先輩を好きになったんですか？」
『…聞きたいの？』
駿「はい…。」
そんな話聞いてどうするんだろう。逆に辛いだけなんじゃないのかな。好きな人の好きな人に関しての話。でも彼は知りたがってる。…自分に思いを寄せてもらってる側として言うのが正解なんかな。
『…大吾くんを好きになったのは高校1年の時。』
私は誰にも言ったことのなかった彼との初めての出会いを話した。
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イヅキ - endores hinataさん» コメントありがとうございます。そーいや自分の学校も授業あったわ、と私も書いた後思いました…笑。面白いといってもらえて嬉しいです♪ (2022年8月9日 22時) (
レス) @page29 id: 072635462a (このIDを非表示/違反報告)
endores hinata(プロフ) - うちの学校は始業式も終業式も授業あるので、大丈夫ですよ💖お話面白いです！ (2022年8月9日 21時) (レス) @page29 id: f5304c49f2 (このIDを非表示/違反報告)
イヅキ - ともさん» コメントありがとうございます！嬉しい限りです…！受験生なので…ちょっと更新落ちると思いますが…できる限り更新できるようにします。 (2022年7月30日 23時) (レス) id: 072635462a (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 初めまして！コメント失礼します😊本当に毎日楽しみにしてます😍そして、更新がない時は何度も読み返してます🤭 (2022年7月29日 19時) (レス) id: 9dbca4abe1 (このIDを非表示/違反報告)
イヅキ - りんごさん» コメントありがとうございます。私も大ちゃん推しなのですが…結局は箱推しなのでみっちーをかなり手強い感じになっています笑。どういうふうになっていくのかお楽しみください♪ (2022年7月26日 15時) (レス) id: 072635462a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イヅキ | 作成日時：2022年7月13日 14時
