171話「ある夜」 ページ2
No10 side
冷たい風が吹き抜ける。
私とクロアとアイ、そしてヒビヤは薄暗い空間にいた。
他の皆さんは潜入を開始しているだろうと思うけど、私たちは此処で指示を待たないといけない。
にしても此処は、デンノウデイズにしては暗い場所なんですね。
ぼんやりと白いノイズが浮かぶだけで、なんだか気味が悪い。
いや、距離感が狂っていなければ数十メートル先にデンノウデイズの『本部』が光って見えるのだけれど…
デンノウデイズでは、私もアイもクロアもエネさんも実体でいられるから、やりたいことが出来ていい。
エネさんは銃の扱いを任されて皆さんと一緒。
私達への指示は、まだ無い。
ヒビヤ「ねぇ、レイ……」
レイ「なんでしょう、ヒビヤ…」
私はかなり焦っていた。皆さんに何もなければいいけど…。指示が遅い。
ヒビヤ「ここって、本当にデンノウデイズなんだよね。」
私はこくっと頷いた。クロアも言うんだから間違いはない。
少なくとも今は、カゲロウデイズとデンノウデイズ以外のセカイは無いはずだし。
でも、デンノウデイズにこんな暗い場所があるだなんて知らなかった。
きっと此処は、恐らくデンノウデイズと現実セカイの狭間ぐらいの所なのだろう。本部の白く明るい空間の反対側には、あっちの世界が見える。
情報伝達としては、有難いような不安が募るようなで微妙なラインだ。
まぁ、本人に自覚は無いと言えども、サツキさんはデンノウデイズを制御する能力と5年間も付き合っているのだし……私達があっちの世界に押し戻されるようなことはないと思うけど。
そんな風に考え事をしていると、ふいにヒビヤの携帯に着信音がきた。
ヒビヤ「もしもし。どうなの、そっちは?」
シンタロー「エネのハッキングでも敵わない空間を見つけたんだ。そこが開かないと進めなくてな。」
シンタローさんの声がよく聞こえる。デンノウデイズは電波の通りが良すぎるからちょっと心配かも。
ヒビヤ「サツキさんの能力でも無理?」
シンタロー「あぁ。」
ヒビヤ「りょーかい、今から行く。」
クロアの案内で、どうにか皆さんと合流した。
クロア「ああ、ここはアタシがパスワードを掛けたからね。」
クロアは素早く空間をスクロールして、パスワードを打ち込んだ。
………『kurose.an』?
疑問に思うと同時に、その場を多い尽くしていたノイズが消え去った。
クロア「解除したけど…この先は入り組んでるから気を付けてね。」
私達はまたここで待機ですね。
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実麗@受験生(建前)(プロフ) - 返信遅くなってごめんなさい。ありがとうございます嬉しいです。 (2017年11月26日 14時) (レス) id: 58144b90d3 (このIDを非表示/違反報告)
遥音 - 初めまして実麗様! 遥音(はるね)と言います。小6です。 このシリーズ1から全部見ました!天才ですね!特にヒビヤの所...w (文才無) (2017年2月15日 18時) (レス) id: 230e8017e6 (このIDを非表示/違反報告)
きよ(プロフ) - 実麗さん» ありがとうございます!! (2016年12月25日 21時) (レス) id: 28bebdf02d (このIDを非表示/違反報告)
実麗 - けいとさん» けいちゃんにはイラスト書いてもらったりして随分お世話になったね!2つ上の頼もしいけいちゃんを、私も応援してます!ありがとう! (2016年12月25日 19時) (レス) id: f2902b880a (このIDを非表示/違反報告)
実麗 - きよさん» こちらこそ!きよさんも小説頑張って下さいね! (2016年12月25日 19時) (レス) id: f2902b880a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:実麗 | 作成日時:2016年12月10日 20時