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目が覚めたら頬が濡れていた。どうやら夢を見て泣いたらしい。
「...」
目を擦ってベッドから起き上がり、スマホを確認する。時刻は午前4時。なんて時間に起きるんだと自分を呪いつつ布団から出ると、部屋の明かりを付けた。
カフェオレでも飲もうとキッチンに向おうとした瞬間、ベッドの上に投げ捨てられていたスマホが小さく震える。
見てみると、そこには一言、
『起きてんのか』。
送り主は私の兄であり、初恋の人でもある段野竜哉だった。
なぜ私が起きたタイミングで？と眉間にシワを寄せつつスマホを手に取り、『今目が覚めた。』と送信。
再びスマホをベッドに沈め、キッチンに向かいコーヒーを淹れる。
牛乳と砂糖を多めに入れ、かき混ぜながら部屋に戻ると今度は玄関がコンコンとノックされる。
誰だこんな時間に。
まあ、大方予想はついていたが一応覗き穴から相手を確認する。そこには真っ黒なスーツに身を包む竜哉の姿があった。
チェーンを外し玄関を開けると、彼は不機嫌そうに眉をひそめてこちらを見下ろしながら「遅ぇ」と呟き勝手に部屋に上がる。
「何、私の見張りでもしてたの？」
「たまたまお前ん家に行こうと思ったら明かりが付いただけだ」
「起きてなかったらどうするつもりだったのよ。なんか飲む？」
「起こす。コーヒー」
なんと身勝手な。内心愚痴りながらも彼用のマグカップにコーヒーを淹れる。砂糖もミルクもなし。よくこんな苦いものが飲めるよな、と毎度思う。
コーヒーを淹れて部屋に戻れば、彼は不機嫌そうにスマホと睨めっこしていた。
「どしたの」
「...仕事で少しな」
彼は仕事などで何かあった時、よくうちに押しかけてくる。
彼の仕事は真っ当なものではない。ヤクザだ。もちろん人を殺したりだってしている。許された事ではないが、それでも彼の目的を思えば何も口出しできない。
彼は、彼らは、20年前に起きた殺人事件の犯人を追っている。
そんな彼を私は支えている。妹として。
「そっか。深町さん元気？」
「...まあな。相変わらずだ」
深町とは彼の側近で、よく事務所に行った時にお茶を入れてくれるいい人だ。竜哉を慕っているらしく、彼の口からはいつも竜哉への憧れや尊敬の言葉ばかりが出てくる。
竜哉はコーヒーをひと口飲むと、大きなため息をつきながらスマホを床に置き、ベッドに頭を沈めた。
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玖蘭零☆(プロフ) - 7氏さん» あ…編集画面でつけたり外したり簡単にできるので間違えてつけちゃったのではないですか？ お気を付けてくださいね！ (2017年11月12日 9時) (
レス) id: 449d26bdad (このIDを非表示/違反報告)
7氏(プロフ) - ＞玖蘭零さん あれ？最初の公開の時にはチェック外してたはずなんだけど...ご指摘ありがとうございます＾＾ (2017年11月12日 9時) (レス) id: e26f7429af (このIDを非表示/違反報告)
玖蘭零☆(プロフ) - ドラマとか題材にしてる場合でもオリフラは外してくださいねー 編集画面のところで下に下がると｢■実在人物・団体・キャラクター、不使用のオリジナルコンテンツである｣という項目があるのでそこのチェックを外せば大丈夫です (2017年11月12日 9時) (レス) id: 449d26bdad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：7氏 | 作成日時：2017年11月12日 3時
