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「俺、君に謝りたくて。」



真剣な瞳に縫い付けられたように動けなくなる。


謝りたいって何のことだろう。
全然思い当たるものがない。



「俺、Aチャンに酷い事言って、自分のカッコ悪いところ見られたくないからって冷たく突き放して、」

「それは私が太一くんの嫌がることをしたからじゃ…」

「違う!Aチャンは何も悪くない!俺が勝手に距離置いただけなんス!」

「なんで…」

「長くなるけど聞いてくれるっスか…?」

申し訳なさそうに私の顔色を伺う太一くん。
断る理由なんて全くないので私は静かに頷いた。






太一くんは衣装のままだったのでとりあえず劇場に戻ってもらい、着替えてからもう一度会おうと言った。

「すぐ戻ってくるから待ってて!」

そう言って元来た道を走っていく。
羽織っていた上着が風になびいてかっこよかった。
病人の衣装なんだけどね。


私はただどきどきしながら待つだけ。


それにしてもほっとした。
嫌われたわけじゃなくて良かった。
でも、太一くんが私を避けてた理由って何だろう。


スマホをいじったり、ぼーっと歩いている人を眺めたりしていたら太一くんが戻ってきた。


「遅くなってごめんね!!」

急いで走ってきたのだろう、肩で息をしている。


「ううん、大丈夫。」


わああ私服見るの初めてだ。
カッコいいなぁ、太一くんによく似合ってる。


「場所、移動しよっか。」

すっと差し出された手を握り返して、歩き出す。
目的地につくまで、私は手汗ひどくないか気が気じゃなかったけど。

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夜狐灯 - もう尊すぎてしんどい← とても楽しく読ませていただきました。とても面白かったです!! (2020年1月5日 6時) (レス) id: dcf37bcbea (このIDを非表示/違反報告)
ちょこしゅー。(プロフ) - カリンさん» コメントありがとうございます!!太一くんほんとに可愛いですよね…私も大好きです……お待たせしてしまい申し訳ないのですが、最後まで読んでくださると泣いて喜びます((( (2017年10月28日 18時) (レス) id: a8d5a25739 (このIDを非表示/違反報告)
カリン(プロフ) - とっても面白いです!自分は太一君推しなので、本当ドキドキしながら読ませていただいてます!続きとっても楽しみです!更新頑張ってくださいっ! (2017年10月9日 0時) (レス) id: a8307d2252 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこしゅー。(プロフ) - 姪さん» コメントありがとうございます!!レス遅れてしまい申し訳ない…!!!更新不定期なのですがこれからも応援していただけると嬉しいです! (2017年9月30日 23時) (レス) id: a8d5a25739 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ふぉおおおおお!あ、いきなりすみません…。この後の展開が気になります!更新頑張ってくださいね!! (2017年9月25日 22時) (レス) id: 4774db47d0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちょこ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年9月23日 0時

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