第52話 ページ4
も〜いくつ寝れば〜医務室から抜け出せる〜？🎶
伊作「抜け出さないでください。それと替え歌にしても文字詰まりすぎて後半すごい早口でしたよ。」
桶に水を入れて帰って来た伊作が戸を開けながらそう言ってきた。
『あ、声に出てた？』
伊作「はい、しっかり。それより先輩、何作ってるんですか？」
そう私は、針と糸、そして過去に使い古した制服とその他の布を使って縫い物をしている。
『えっと、ちょっと待ってね...これでとりあえず...出来た！四郎兵衛とはにわのパペットだ！』
伊作「パペット？」
私は右手に四郎兵衛、左手にはにわ君のパペットをはめてその口をパクパクさせた
『こんにちは伊作先輩(四郎兵衛の口ﾊﾟｸﾊﾟｸ) どうも、はにわです。(はにわの口ﾊﾟｸﾊﾟｸ)』(裏声)
伊作「可愛いですけど、また、どうして。」
『いや、厠以外医務室から出るの禁止にされてるからさ、授業もしばらく休み、鍛錬も禁止、何しろと！？で、これに行き着いた。』
伊作「なるほど...それの制服って先輩が使ってたやつですか？」
『あぁ。もうボロボロになってるし、なにかに使えないかなって模索して』
伊作「で、パペット作りに行き着いたと。」
『うん。あ、ちなみに、三郎次パペと左近パペと久作パペもあるし、一年のも作った。今から三年の作ろうかなって。』
伊作「よっぽど暇だったにしても、医務室生活3日目ですよね？3日でそんなに作れます？」
『伊作、トレーニング出来ずに、ただ寝てるだけの3日なんて地獄だぞ？手先だけでも動かしてないと落ち着かないんだ。』
伊作「はぁ...それより先輩、清拭の用意出来ましたよ。」
伊作が桶の中の手拭いを絞り私に渡した。
『ありがとう。』
私はそれを受け取り腕や首周り腹などを拭いて行った。
『風呂も入りたいのになぁ。ダメなの？ね？』
伊作「はぁ〜...A先輩の方が自分に置かれている状況把握出来てるはずですよね？それならお風呂ダメな理由も分かりますよね？」
『はい...。伊作、背中拭いてくれないか？』
伊作「いいですよ。」
『ありがとう。』
私は手拭いを伊作に渡し、伊作は一度その手拭いを桶の水に浸して絞り直してから私の背中を拭き始めた。
伊作「そのパペット達どうするんですか？」
『どうしようかね。今の目標としては、退院までに六年生まで作って、その後は決めてない。』
ガラガラ
左近「失礼します」
左近が入ってきたと思ったら他の二年生も入ってきた。
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はるか(プロフ) - qさん» qさん、コメントありがとうございます！楽しんで下さっているようで凄く嬉しいです。^^ (9月12日 19時) (
レス) id: 95c79412d3 (このIDを非表示/違反報告)
q - わあああ！新作ありがとうございます！いつも読んでます！めちゃくちゃ面白いです！ (7月28日 15時) (レス) id: ed7dbd6ca9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるか | 作成日時：2023年7月17日 16時
