第58話 ページ20
『えっ、まだ夏なの?今年の夏長くない?』
久々「確かに言われてみると長いですよね。」
尾浜「まだ夏休み前ですもんね〜。」
今、私は豆腐、あ、いや、久々知と尾浜とプールに足をつけながら話している。
すると竹谷が虫取り網と虫が入ったカゴを持って歩いて来た。
『はーち、はち はち はちざえもん。』
竹谷「へ?呼びました?というより今のなんですか?」
尾浜「八左ヱ門、潮江先輩のパーチパチパチパチそろばん、あぁ...を知らない?」
竹谷「いや、え?」
久々「八左ヱ門が知らないのは無理もない。本編に出てないから。」
尾浜「あ、そっか。」
竹谷「本...編...?」
『八!ここでは君の反応が正しい!はい、この話はやめやめ!で、八、お前も一緒にどうだ?涼しいぞ。』
竹谷「失礼します。で、本編とは?」
尾浜「忍ミュだよ!」
竹谷「あ〜忍ミュか。」
『八も出たことあったから、忍ミュは知ってるんか。』
尾浜「先輩は観る側ですもんね」
〜何から何までメタい彼ら〜
『八、今日は何を捕まえてたんだ?』
竹谷「モンシロチョウにキアゲハ、ヤマトシジミです!蝶について知りたいって生物委員の後輩が言っていたので見せてやろうと思って捕まえてました!」
『そうだったのかぁ〜。八は後輩想いで良い奴だな。』
そう言いながら竹谷の頭を撫でた。
竹谷「エヘッそんな事ないですよ〜!!」
その反応、素晴らしく愛おしい。
『ところで兵助、ずっと気になっていたんだが、その8尺ほどのバカデカい豆腐どうしたんだ?』
尾浜と竹谷はその豆腐を見ても何も突っ込まなかったから、代わりに私が聞いた。
尾浜「えっ!!!!言われてみれば、デカッ!!えっ!いつの間に!」
竹谷「勘右衛門、気づいてなかったのか?」
『え、こんなに見るからにデカいのにか?』
久々「2か月前から少しずつ大きくしていったんですよ!」
尾浜「ずっと一緒だったから気づかなかったっていうことも...?」
『ずっと一緒にいるからこそ気付けないものがあるって事だな。』
竹谷「深いですね。」
『でも八は気づいてたんだ。』
竹谷「そりゃ、虫の変体の様子をよく観察してますから!」
『なるほどなぁ、そうなると三郎とかもすぐ分かりそうだよな。』
尾浜「三郎は観察眼に長けてますからね。」
『そういや、三郎と雷蔵は?』
久々「二人なら忍務に行ってます」
『そっか。いや〜でも、八はどうしてここまでデカくなってるのに止めなかったんだ?』
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はるか(プロフ) - qさん» qさん、コメントありがとうございます!楽しんで下さっているようで凄く嬉しいです。^^ (9月12日 19時) (レス) id: 95c79412d3 (このIDを非表示/違反報告)
q - わあああ!新作ありがとうございます!いつも読んでます!めちゃくちゃ面白いです! (7月28日 15時) (レス) id: ed7dbd6ca9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はるか | 作成日時:2023年7月17日 16時