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『よし、着いた』
黒門「ここって四年生以下は立ち入り禁止ですよね?ほら看板に」
『ん?あぁ。だが、先生または上級生同伴なら下級生も使っていいとも書かれているから大丈夫だぞ。』
上ノ「本当だ。」
『じゃ今から、皆で宝を探して欲しい。』
今福「宝?」
『ヒントは至る所に隠されている。そのヒントを辿って、宝を見つけるんだ。よーいドン!』
任暁「え、もう始まったんですか!?」
そして、い組の良い子達は思い思いに行動し始めた。
だが...
今福「っ!そっか、教科書無いんだった...」
今ちゃんは懐に手を入れそう言った。他の皆も何度か懐に手を入れる仕草をしていた。きっと今ちゃんと同じ理由だろう。
でも、皆しっかり考える力はある。罠が多いから、罠に引っかかりそうになったら助けようと思ったが、皆よく考えて綺麗に避けていっている。少しヒヤッとする所もあったが。
任暁「あった!宝箱だ!」
黒門「本当だ!」
上ノ「ここにあったのかぁ〜」
今福「案外近かったね。」
『おっ、見つけた?』
任暁「はい!」
『うん、皆よく頑張った!』
私は皆の頭を撫でた。
『教科書なくても出来るじゃないか。』
今福「え?」
『教科書に書いている事は確かに正しい。でもね、実技の成績を伸ばす為には色んな経験を積むというのが大切なんだ。』
上ノ「色んな経験を積む?」
『あぁ。皆、罠を避けてたよね』
黒門「はい、そりゃ危ないですから。」
『うん、しっかり見極めてるね、偉い!でも逃れられない事もある。予想外の事が起きたらどうする?』
皆、考え込んでしまった。
『今の君達は、その予想外の事が起こりやすいんだ。経験値が少ないからね。だから、迷ってしまう。だが、色んな経験をする事で、予想しやすくなる。予想外の事を減らすためにも教科書から離れて経験する事も大切なんだよ。』
今福「なるほど!でも危ないですし...失敗したら」
『ここでなら大丈夫。君達は忍術学園に居るんだ。先輩が、仲間が沢山いる。必ず助けてくれる。もちろん私も君達が危険な時は助ける。だから、勇気を出して行動してみよう?』
今福「はい。」
私は皆の頭を撫でた。
『さ、もう夕飯の時間だ。』
上ノ「もうそんな時間!?」
『よく集中していたからな。時間感覚無くなってたんだろう。よし、皆で食堂でご飯食べようか!』
一い「「「「はい!!」」」」
この後、皆で仲良く食堂でご飯を食べた。
大丈夫、君たちは強くなれるよ。
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はるか(プロフ) - qさん» qさん、コメントありがとうございます!楽しんで下さっているようで凄く嬉しいです。^^ (9月12日 19時) (レス) id: 95c79412d3 (このIDを非表示/違反報告)
q - わあああ!新作ありがとうございます!いつも読んでます!めちゃくちゃ面白いです! (7月28日 15時) (レス) id: ed7dbd6ca9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はるか | 作成日時:2023年7月17日 16時