【刀剣乱舞】乗っ取られたんで審神者やめてS.O.N.G.に行こうと思います【戦姫絶唱シンフォギア】

＿３(夢主の語り) ページ19

「？…譲ればいいじゃねえか？」

「雪音！！」

『できるわけないじゃありませんか。僕はその本丸ですでに五年も過ごしていました。すでに両親を失っていた僕にとって、彼らは、刀剣男士は家族同然だったんです！！

とりあえずはやんわりとお断りしました。

最初は、６５人、みんな僕の味方でした。

そう、信じていたんです。

三日後、一人の刀剣男士が本体…刀をこちらにむけて突っかかって来たのです。

「見習いが、主から嫌がらせを受けていると言った。なんでそんなことをするのか。」と言いながら。
幸い、僕の無実は近侍でずっとついているまんばがいたので証明できました。

しかし、すでに…僕を信用してくれない刀剣があらわれ始めているのに気づくことができなかった。

翌日、短気な性格なのか、早々に見習い本人がきて、「早く譲れと言え」「お前にはこの本丸は似合わない。」「父に言えば、お前をつぶすことなどたやすい。」


「譲らないなら、信頼を失って、追い出されるがいい。」

そういって、自分で自分を殴って、悲鳴を上げ、かけつけた見習い側の刀剣に、「暴力を振るわれた」と言ったんです。

そこからは形勢が変わり、信じてくれていた刀剣にも寝返られ、
日ごとに何かといちゃもんをつけては瀕死になるまでリンチにあって、
何を言っても聞く耳を持たれず、
通報しようとしたら電話に出た役人も取り合ってくれない。
この４人とサポートや伝達をしてくれているこんのすけという狐に助けられながら希望を見つけようとしたある日、ついに言われたんです。

「お前はもう主なんかじゃない、失せろ」と。
そういって刀で刺して来ました。

僕は五年間共にいてくれた仲間に…裏切られたんです。』

「Aちゃん…」

「Aさん…」


「基本、俺たちは主を選ぶ権利などない。それを守らなかったあいつらは…付喪神の風上にも置けない。」
『まんば…』

「古参の者も皆、主がどれだけ苦労を重ねてあの本丸を作ったかを、考えてなかったのだ。
ただ、自分が愛されれば、どうでもよかった。」
『山伏さん…』

「大将が五年間の間、歌で作り上げた本丸は、一月でもののみごとに見習いに乗っ取られちまったんだ。」
『薬研君…』

「ほんと、情けないよ。主さんを裏切った奴らと、何もできなかった自分が！！」
『堀川君…』

まんばがまた口を開く。

「だから…申し訳ないが、主のために、少しの間、あんたたちが信頼できるか、見させてもらう。」

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