妄想振幅期 (ページ2)

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月の危ういページ2

この世に、叶わない夢は一つもない。
その人の努力次第で、夢を現実にすることができる。

俺の夢は、雄大な自然の中暮らすこと。
この世界は汚すぎる。目もあてられない。
誰一人いない自然の中、風と鳥に耳を澄ませ、山や海、花の彩りに目を凝らして過ごせたらどんなに幸せだろう。

朝陽が顔を出す。今日の始まり。
鳥が鳴く。健やかな朝を知らせる。

次第に太陽が昇り、ジリジリと照りつける。
風が熱を和らげる。川の音と共に、少しひんやりする。

空が朱く染まる。鳥が群れを成す。
反対に、白い小さな月が浮かぶ。今日が終わりを告げる。

暗闇に星が煌めく。静かな夜を送る。
月の輝きが増す。俺を誘う。

その姿につられて、夜の世界に躍り出る。
月が俺を導く。

ここではない、どこかへと。ゆっくりと。

ここではない、どこかへ『月の危うい』