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一話 ページ2

・A視点



「おはよーございますー」



気怠げな挨拶と共に、扉を開ける



「結城!今日も遅刻だぞ!!」

「朝に弱いから仕方ないねぇ」



毎日言ってるでしょ、と国木田に言葉を返す


このやり取りは最早、日常化としている



「乱歩さん、此れどうぞー」

「え、いいの!?」

「もっちろんですよ!」

「やったーーー!!」



乱歩さんに、貰い物の饅頭を渡す


此処は、武装探偵社


数年前、先生に紹介してもらった職場だ


そして此処には厄介な奴が一人いる



「おっはよー」

「遅いぞ太宰!!遅刻だ!!!」

「Aちゃん今日も可愛いね。私と心中しない?」

「聞けよ!?」

「そろそろ故郷のエジプトに帰ったらどう?」



其れがこの男、太宰治


息をする様に毎日、心中心中と言う男だ



「私、木乃伊じゃないんだけど!?」

「何!?そうだったのか太宰!?」

「国木田くうぅん!?」



国木田の肩をブンブンと揺らす太宰


離してあげて……国木田の頸が捥げそうだ


それを横目に、敦くんと鏡花ちゃんの元へ行く



「おはよ。敦くん、鏡花ちゃん」

「おはようございます、Aさん!」

「おはよう」



携帯を操作して、買ったばかりのパーカーの写真を


後輩二人に見せる




「見て見て。このパーカー、十万もしたの!」

「じゅっ!?!?」

「……可愛い」

「でしょ?」





これは、私とパーカーの物語である(違います)

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作者名:鈴猫一世 | 作成日時:2019年3月11日 1時

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