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今市さんに手を引かれ、連れてこられた空部屋
隆「座って…」
隅に置かれた、黒い2人掛けのソファーへ座るよう促される
私はそれを素直に聞き入れ、端っこへと腰掛ける
『あのっ…今市さん何でですか？』
私をここへ連れてきた事
この部屋は…
私達が昔2人で話をする時に使っていた場所
私にとっては思い出の場所
隆「Aと話するなら…ここだと思って。
ごめん、無理やり連れてきちゃって…手痛かったよね。」
ふと自分の手を見ると、握られていたところが赤くなっていた
『大丈夫です…』
それから私たちは、しばらく無言だった
でもその沈黙を破った今市さん
隆「…Aも話してくれたから…俺も話すよ。
Aが…昔、指を切った時…
その時俺も居合わせた事があったよね。
それ見て俺がすげぇ焦ったの覚えてる？
でもAは大丈夫だって…痛いはずなのに無理矢理笑ってみせて。
そんなA見てたら俺が守らなきゃって思ったんだよ。
本当は痛くて泣きたいはずなのにツラかったはずなのに、無理して自分を取り繕って…
だから、そんなAが弱音を吐ける無理しなくても強がらなくてもいいような存在になりたいって思った
そっから俺、ずっとAの側にいるようになった
実はさ…俺の誕生日の時にAに気持ち伝えようとしてたんだよ。ちゃんと側でAを支えていきたいと思ってさ…
でもその場にAは来なくて…
しばらく仕事も休んで。
病気になったって聞いて心配したけど…
少し安心したんだ
Aは俺が気持ち伝えるって事知ってたでしょ。
だからそれが嫌で来なかった訳じゃないんだって分かって安心した。
それで…また戻ってきたら気持ち伝えようって思った
でも俺も怪我しちゃってさ…Aの元に行ってやれなくて…
やっと会えた、戻って来たと思ったらAは…
俺たちを突き放した
最初意味分かんなくて、俺しつこいくらいAの事追いかけた…
でもバッサリ俺の気持ち切られて…
Aの言ってる事は本心じゃない、何かを隠してるって気付いてたよ」
そっか…今市さんには分かっていたんだ
今市さん、私が突き放すまで…ずっと側にいてくれた
なのに私、なんて酷い事をしてしまったんだろう
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ばゆ(プロフ) - 隆二くんとくっついてほしいです！ずっと、ずっと、更新待ってます。 (2016年5月15日 12時) (
レス) id: f546d6a37d (このIDを非表示/違反報告)
m902(プロフ) - 面白すぎて最後まで読んでしまいました！私てきには、隆二とくっついてほしいなって思います。更新楽しみにまってます！ (2016年1月5日 19時) (レス) id: 6ff1eb21cd (このIDを非表示/違反報告)
ちむ(プロフ) - お忙しいかもしれませんが、この作品大好きなので、更新待ってます(T_T) (2015年12月23日 0時) (レス) id: fd5e2308f1 (このIDを非表示/違反報告)
空くん。(プロフ) - 一気に読んじゃいました ！続き気になります！ (2015年12月13日 15時) (レス) id: 52f8bde681 (このIDを非表示/違反報告)
jiji(プロフ) - ゆいまいちさん» コメントありがとうございます！この作品で涙を流してくださるなんて本当に光栄です。これからも頑張って更新していきますのでよろしくお願いします♪ (2015年11月4日 17時) (レス) id: 3c7b77ac6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：jiji | 作成日時：2015年10月11日 23時
