NEVER

23 韓国デビュー ページ23

ついにこの日がやってきた。


準備してきたことが
すべて飛んでいきそうなくらい
緊張している。


あと少ししたら
私はステージの真ん中に立って
歌って踊らないといけない。





日本でやってきたことだが
舞台が変わるってだけで
こんなにも怖いんだ。








｢大丈夫だよA｣

｢スンチョル…｣

｢Aなら大丈夫｣

｢ありがとう｣

｢まぁ俺が用意した曲だし｣

｢ジフン…スニョンもありがとうね｣







セブチのリーダーズに背中を押され
ステージの中央に向かって歩く。

ライトが私を照らし
客席を見た瞬間


たくさんのスローガンが
目に飛び込んできた。









｢…デビュー待ってたよ、って｣






客席から




A待ってた！

おかえり！

昔からファンだよ！




なんて声が
たくさん聞こえる。


ダメだ、泣きそう。





客席をぐるりと見渡し
深くお辞儀をした。


みんなの期待に応えられるように
私は頑張っていかないといけない。



その気持ちを飲み込んで
デビュー曲を歌い始めた。

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