NEVER

30 いわゆるバブみってやつ ページ30

呼び出された場所まで
車で行くんだけど
ハンソラとスングァンが
買い物するってことで
途中まで一緒。




｢Aヌナ髪伸びたね｣

｢うん、ハンソラと同じ色だよ｣

｢嬉しい｣

｢…ヌナ、僕も｣

｢スングァンとは全く違う｣

｢ねぇヌナー！｣





私のウリエギ。

ハニみたいに
ハンソラとスングァンは
誰のエギー？
なんて聞きたくなるくらい
だいすきな２人。



なんでって
この子達の学校の送り迎え
私がしてたんだもん。





…日本を出てから
学校行ってないなんて
今だから言えることだけどね。





｢そういえばAヌナどこ行くんですか？｣

｢んー｣

｢そうやって隠す気でしょ｣

｢まぁいう必要ないかなって｣

｢えぇー、教えてよ｣





ハンソラの必殺上目遣い(きっと無意識)に
見事にやられてしまった私は
正直に教えてあげようと思った。



なんで私が
そこに呼ばれたのか
未だによくわからないんだけどね。






｢SMの事務所だよ｣

｢…え？｣

｢Aヌナ、まさか｣

｢じゃ、私降りるね！｣





２人の声を背中で受け止める。

さて、なんで
こんな立派なところに
呼び出されたのかな。

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