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スンチョルが、
スポーツドリンクを一気に飲み干し
何かを決心したような顔で
私のことを見つめた。
｢…俺、Aヌナが好き｣
｢え？｣
｢好きなんだよ、ずっと｣
誰に何を言ってるのか
頭がついていかなくて
何度も心の中で復唱する。
私のことが、好き？
理解した途端
顔が熱くなっていくのがわかった。
彼はまだまっすぐ私を見つめてて
私は目をそらさざるをえなかった。
｢スンチョル、変な冗談は、｣
｢ほんとだよ。前からずっとね｣
｢…ごめん｣
｢謝らないで。別にどうこうってわけじゃない｣
でも
彼は私の手をそっと握った。
そしてそのまま
手の甲にキスを落とした。
｢いつか、俺のにするから｣
そう言い残して
練習室を去っていく。
手の甲に残る微熱は
まだ消えそうにない。
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作者名：こずえ
| 作成日時：2017年11月19日 20時
