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事務所に行ったのは
午後５時すぎだった。
寄る予定はなかったが
なんとなく様子が見たくて
来てしまった。
練習室を除くと
ミンギとスングァンが
一生懸命練習している。
…私も負けられないな。
そっとドアノブに差し入れをかけて
私はその場を立ち去った。
そろそろラップが書けそうだから
今日で追い上げてしまおうと思って。
｢あれ？Aヌナ｣
｢おつかれ、ウォヌ｣
｢ヌナがこの時間にいるなんて｣
｢珍しい？｣
｢とても｣
独特な雰囲気の彼は
一緒にいて気を使わない。
年下なのに年下に思えないから
ついなんでも喋ってしまう。
彼もそうだったらいいんだけど。
｢ヌナ最近香水変えた？｣
｢わかった？｣
｢ん。いい匂い｣
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作者名：こずえ
| 作成日時：2017年11月19日 20時
