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「堂上教官って、笠原に過保護なとこありますよねぇ、小牧教官?」
「そうだね、だって笠原さんは堂上のお姫様だもん」
「お姫様?」
「...おい、深瀬に小牧。喋ってないで訓練やれ。深瀬はサボってただろう」
バレてた。
ここは大人しく、訓練することにする。
「小牧と深瀬で組め。他班の見学来たんなら、なんかやって帰れ」
「小牧教官。私格闘技苦手なんで、手加減してくださいね」
よーい、スタート!
堂上教官の合図で組み始める。
私の足を刈ろうとしてきた小牧教官に、逆に技をかけ返すつもりで教官の襟を引くけど、、
やばいっ!
逆に体を持ち上げられ、急いで受け身をとる。
でも、いつまでたっても待ち構えていた衝撃は来なくて。
気づいた時には終わっていた。
「深瀬さん、強いね。久しぶりに本気出したよ」
「小牧教官こそ...手加減してくれてありがとうございました」
「深瀬さんは女の子なんだから、当然でしょ」
そう言って、にっこり笑って私の頭に手を置く小牧教官。
「俺は女の子に対して腕ひしぎかけたりしないからね」
先ほどの笠原と堂上教官を思い出したのか、クスクス笑い出す小牧教官。
そんな教官を見ていたら、私まで面白くなってしまって。
いつまでも2人で笑っていた。
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るり(プロフ) - 絢さん» ありがとうございます!!ご期待に添えるように頑張ります! (2017年5月13日 5時) (レス) id: f6d4dd4d44 (このIDを非表示/違反報告)
絢(プロフ) - この作品、すごく好きでいつも読ませていただいてます!頑張ってください! (2017年5月11日 20時) (レス) id: 021a2c26af (このIDを非表示/違反報告)
無名 - こんにちは、堂上教官ファンです。作品すごくおもしろうです。 (2017年3月29日 15時) (レス) id: 30bcd37fb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:るり | 作成日時:2017年3月4日 20時