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4階の非常扉の前で銃を構え、扉を開ける。
待ち伏せはない。
館長室に着くと内側からドアが開いた。鉢合わせだ。
相手は4人、躊躇なく撃つのは敵のほうが慣れていた。
慌てて物陰に隠れる。
陰からそっと顔を出して伺うと、敵は非常階段の方へ逃げて行った。
一人が背嚢を背負い込んでいる。あの中に、きっと本が入っている。
物陰を出て、良化隊員の後を追いかける。
すると、背嚢を背負った1人が上へ、残りの3人が下へと向かった。
どちらを追いかけるべきか迷っていた時。
下から銃声が聞こえてきた。
柴崎の報告を入れて館長室に向かった隊が他にもいたらしい。
『こちら堂上一正、笠原・深瀬・手塚組へ！下は俺たちが引き受ける！お前たちは上に逃げた奴を追え！』
どうやら、下にいるのは堂上教官の隊らしい。
命令を無視した部下たちのフォローに回ってくれたのだろう。
3人で顔を見合わせ、非常階段を駆け上がる。
屋上の扉を体当たりするように開けると、そこにはリペリングの綱を結んでいる良化隊員がいた。
今度は手塚が躊躇せず、その良化隊員の膝を撃ち抜いた。
さっすが、優等生。
膝をポイントで撃ち抜くとは。
しかし、その良化隊員も往生際が悪かった。
背嚢を地上に向かって投げたのだ。
手塚が良化隊員から銃を取り上げている間に、私と笠原で下の状況を確認する。
背嚢は、下の植え込みの陰に落ちていた。
非常階段の下にいるであろう堂上教官に回収要請を入れる。
「あっ深瀬！まだ下に良化隊員いる！」
笠原に言われて下を見ると、落ちている背嚢に向かって良化隊員が走ってきていた。
即座に、近くに寄ってきていた手塚に手持ちの銃を預け、リペリングの綱の結びを確認する。
敵ながら信頼できる結び方だ。
「おい、何する気だ」
「私が背嚢回収に向かうから、手塚と笠原で上から援護して！」
「おい、行くなら俺が！女を的にさせられるか！」
「「あんた高所恐怖症でしょ！」」
笠原も気づいていたらしい。
「それに、チビの方が被弾面積小さいから。こんなかで一番チビなの私だし」
そう言い捨てて、下降準備に入る。
リペリング用のグローブをはめている訳じゃないけれど、多分大丈夫だろう。
「回収したら右に飛ぶから！」
手塚にカウントを取らせ、一気に空中に身を投げ出した。
窓3つ分スピードを緩めずに降下したところで、一気に減速し、背嚢を掴んで右に飛び、茂みに隠れる。
よし、無事終了。
...あ、この後、どうしよう。
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るり(プロフ) - 絢さん» ありがとうございます！！ご期待に添えるように頑張ります！ (2017年5月13日 5時) (
レス) id: f6d4dd4d44 (このIDを非表示/違反報告)
絢(プロフ) - この作品、すごく好きでいつも読ませていただいてます！頑張ってください！ (2017年5月11日 20時) (レス) id: 021a2c26af (このIDを非表示/違反報告)
無名 - こんにちは、堂上教官ファンです。作品すごくおもしろうです。 (2017年3月29日 15時) (レス) id: 30bcd37fb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るり | 作成日時：2017年3月4日 20時
