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ドアから顔を出したのは堂上だった。手塚が一気に気まづそうな顔になる。
でも、そんな事を気にする班長じゃないから、
「おっ、ここにいたのか」
そう軽く応じた。
「...んっ、なんだこの香り」
手塚と違って堂上はさすがに気づくかぁ。
自分のこと以外になると鋭いんだよね。
「ん、この香水じゃない？」
「小牧お前そんなの持ってたか？」
「まあまあ、で、用件は？」
一瞬不満そうな顔をしたけど、すぐに切り替える。
さすが、我らが班長。
「緊急招集だ。今すぐ会議室に来い」
会議室に向かう途中、
「お前、その香水、深瀬からだろう？」
堂上に冷やかされた。
「大切に使えよ」
「堂上こそ。お姫様落ち込んでるんじゃないの？」
冷やかされっぱなしは嫌だから、即座に言い返す。
「...あいつは姫なんかじゃない。どこの世界に男より走るの速い姫がいるんだ」
「あれ？俺、姫が笠原さんだなんて言ってないけど？」
「お前なぁ！...まっ、まあ、深瀬の方が姫じゃないか。確か、図書隊の姫って言われてんだろ？」
「あれ、よく堂上知ってたね」
咄嗟にそう切り返すけど、今日の堂上はしぶとい。
「王子様、頑張れよ」
「元祖王子様も自分の気持ち、認めようね」
「えっ、も、って、お前...まさか」
「俺、好きだよ。深瀬さんの事」
「......そうか。お似合いなんじゃないのか？深瀬もお前の事悪くは思ってなさそうだし。5歳差なんてそんな大したもんじゃないだろう」
「...無事に再開を果たしたどっかの5歳差の姫と王子は、進展する気はないの？」
照れ臭いから、堂上をいじらせてもらう。
「っ、誰が王子だ！とっとと会議室行くぞ！」
俺と堂上が言い争っている間に、手塚は先に向かったようで。
急いで会議室へと向かった。
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るり(プロフ) - 絢さん» ありがとうございます！！ご期待に添えるように頑張ります！ (2017年5月13日 5時) (
レス) id: f6d4dd4d44 (このIDを非表示/違反報告)
絢(プロフ) - この作品、すごく好きでいつも読ませていただいてます！頑張ってください！ (2017年5月11日 20時) (レス) id: 021a2c26af (このIDを非表示/違反報告)
無名 - こんにちは、堂上教官ファンです。作品すごくおもしろうです。 (2017年3月29日 15時) (レス) id: 30bcd37fb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るり | 作成日時：2017年3月4日 20時
