18冊 ページ18
無事に数日で傷は完治して。
錬成期間も終わりを迎えた。
防衛部の配属になると思っていた矢先、思わぬ辞令が舞い込んだ。
____深瀬A一等図書士、図書特殊部隊への配属を決定する___
「えっ?私がタスクフォース?」
「深瀬も?あたしもだよお!もうどうすればいいのか...」
笠原も一緒に。あと、新隊員からはもう1人。
手塚光一等図書士。
訓練、座学共にトップを譲った事がない、図書館協会会長の息子で、生粋のエリート。
そんな奴と一緒に選ばれるのが私なんかでいいものか...。
動揺しながらも、指定された司令室に向かう。
そんなところに行くのはもちろん初めてだから、緊張する。
「よっ、スーパーエリート2人組!」
「しっ、柴崎!」
柴崎に声をかけられて、少しは安心したのか。
顔を緩める笠原。
てか、、
「柴崎...なんで知ってんのよ...」
「あら、あたしを誰だと思ってるの?柴崎麻子様よ?」
「そうでした...」
相変わらず柴崎は恐ろしい。
でも、通常営業の柴崎と話す事で少しは落ち着いた。
柴崎と別れ司令室の前に向かうと、そこには背の高い男性隊員がいた。
多分、手塚一士だろう。
「あ、あんたが手塚一士?よろしくね!
いやあ、びっくりだよね!!タスクフォースに選ばれるなんて!」
「そうだよな、深瀬はともかくそっちはな」
手塚、初めて話したけど...
感じ悪っ。
出会った直後から険悪な雰囲気の笠原と手塚。
その雰囲気を脱したくて。
「深瀬一等図書士、入ります」
司令室に逃げた。
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るり(プロフ) - 絢さん» ありがとうございます!!ご期待に添えるように頑張ります! (2017年5月13日 5時) (レス) id: f6d4dd4d44 (このIDを非表示/違反報告)
絢(プロフ) - この作品、すごく好きでいつも読ませていただいてます!頑張ってください! (2017年5月11日 20時) (レス) id: 021a2c26af (このIDを非表示/違反報告)
無名 - こんにちは、堂上教官ファンです。作品すごくおもしろうです。 (2017年3月29日 15時) (レス) id: 30bcd37fb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:るり | 作成日時:2017年3月4日 20時