【ブルーロック】押しが強すぎる許嫁。【御影玲王】

凪と鈴木のお嬢様。 ページ35

「〜〜〜〜…っ。」

「……」

「何か言えよーっ!」

「え、何いきなり。」

玲王が職員室に行っているときの話。

鈴木Aは現在、凪誠士郎の前に貼り付いて、その顔をじーっと見ていた。凪は携帯ゲームをしていた。

「この泥棒ネコッ!!あんたのせいでAがレオに構ってもらえないじゃない!!」

「ああそういうコト。けどソレは俺のせいじゃないし。」

「じゃあレオが悪いって言うの!?」

「うわメンド。」

「このままじゃ凪にレオを取られちゃうよ〜、どうしてくれんのさー!!」

う〜ん……と机に項垂れる、玲王の婚約者のA。
俺が玲王と絡んだらすぐこうやっていちゃもんつけてくる。

面倒くさ。恋する女の子ってホント面倒くさいねー。
それも可愛いって人もいるんだろうけど俺には分かんないし理解するのには向いてないかも。

けどまあ二人には世話になってるし何かアドバイスしといた方が良さげ?じゃないといつまでもここに居座りそうだし…

「取り敢えず玲王を妬かせたらいんじゃないの。」

「玲王を妬かす……。…っ!そうだ!凪こっち来い!」

「え、何。」

「ここだ!Aの膝で寝ろ!」

「は」

***
「膝枕って案外楽だね。」

A聞いてないし。チラチラ玲王の方見てるけど玲王はうちのクラスの女子に捕まったっぽい。

凪は特に気にすることなくゲームを続行。玲王は一度チラッ、とこっちを見たが気にせず話を続行。

「レオ全然妬かないじゃないのよーっ!責任取れこらーっ!!」

「ちょソレ痛いからやめて…」

凪の顔を覗き込みぶにーっ！と頬を引っ張る。

その頃の玲王。

チラッ、と見てみれば凪に膝枕してるA。
凪には俺がするからいいんだよ。何でお前がしてんだよそれ。

暫く気にしない振りをして話してたけど、会話に集中できねぇ。

そしたら良く聞こえなかったけど責任取れって言葉は聞こえてきた。

はっ!?責任!?

アイツら一体なんの話してんだよ……

「はぁ……ったく。」

「玲王くん?」

「あーごめん、俺ちょっとアイツらんとこ行ってくる。またね。」

何か若干イラッとした。凪にもAにも、な。

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