【ブルーロック】押しが強すぎる許嫁。【御影玲王】

イライラな日々 ページ14

「やい御影玲王!今日こそ君に勝ってみせる!」

「やってみろよ。」

体育の時間。
1組と2組は合同でしている。現在はテニスをしており、トーナメントをしていた。
決勝で当たったのは玲王と海斗。

ちなみに、今まで海斗は一度として玲王に勝てたことがなかった。昨日はダブルスで敗れている。

玲王くーん、海斗くーん、頑張ってー!と女子からの歓声が上がる。その中でも一際大きい声を出す人物がひとり。

「レオー!頑張ってー!!」

「おう。絶てぇ勝つからそこで見とけ。」

「うん!レオ、Aとオソロのポニテ……かわいいっ!」

Aはキラキラとした目で玲王を見つめていた。

「Aさん!今日も麗しい!御影玲王ではなく俺を見てください!」

「レオ!こんなナマイキ庶民やっちゃえ!」

「任せろ。」

「Aさん!?」

***
休み時間。

「Aさーん!!俺をあなたの彼氏に!いえ旦那に!あれ?いない…!?Aさーん!恥ずかしがってないで出てきてくださーい!」

大声でAを探し回る海斗。

「もう行ったぞ。」

「助かったよ〜、レオ。ありがと。」

「しつこいな、アイツ。」

「でしょ〜?この前なんかさぁ……」

最近、Aとの会話、如月の事ばっかだな。
休み時間もAを追いかけ回してるみてぇだし、目に着くんだよな。

なんかつまんねぇな。

***
翌日の体育の授業の終わり。

「クソぅ…今日も御影玲王に勝てなかった…!」

「惜しかったなー海斗。」

「でも鈴木さんは諦めたほうが良いって!俺等庶民じゃ手に届かねーよ。」

「届く!」

「ホラ見ろ。あの二人。どう見たってお似合いじゃん?」

「俺のほうがお似合い!」

「お前のポジティブさ怖くなってきたわ…」

クラスの男子たちとやいやい会話をしていた海斗。

どう見たってお似合いじゃん?って言葉が頭を回る。
確かに御影は容姿が整っていると思う。
ただAさんに似合うかどうかは何も容姿で決められるわけではないのだ…!

「ねーねー、レオー。今度ふたりで遊びに行こーよ。」

「良いけどどこ行くんだよ。」

「うーん、そうだなぁ……」

何!?デートだと!?
俺ですら一度も行ったことないのに!?

二人だけの時の御影玲王……

Aさんに見合う男かどうか見定めるチャンス到来!?


え!!??


跡付けるしかなくない!?

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