No.39 ページ45
オールマイトもかなり危なくなってきた。
嫌だよ オールマイト
教えてもらいたいことがまだ！！山程あるんだ！！
「オールマイトオ！！！！｣
「浅はか｣
緑谷少年─！！君ってやつは─…
「どっけ邪魔だ！！デク！！｣
「てめえらがオールマイト殺しを実行する役とだけ聞いた｣
「だあー！！くっそ！！！いいとこねー！｣
「スカしてんじゃねえぞモヤモブが！！｣
「平和の象徴はてめえら如きに殺れねえよ｣
「…すみません。遅くなりました。少々手荒な手段を選ばせてもらいました。｣
「かっちゃん…！皆…！！｣
そして今ここに、オールマイト、僕、かっちゃん、Aさん、轟君、切島君がいる。
激戦が続き…
「来たか！！｣
「ごめんよ皆｣
「遅くなったね｣
「飯田くん…！｣
「すぐ動ける者をかき集めて来た｣
「１−Aクラス委員長飯田天哉！！ただいま戻りました！！！｣
そして何とか敵を退けた。
「……？｣
Aはあたりを見回していた。ある人物を探している。
「っ！！オールマイト！｣
オールマイトは細身の身体になっており、ぐったりと壁にもたれ掛かっていた。
彼女は驚いているのではない。もともと彼女はオールマイトのこの事を知っていたからだ。
彼女が探していた理由は…
…ちょうど気を失ってる。やるなら今しかない。
スッと白い手がオールマイトに触れる。目を閉じて、
「彼に課せられたこの傷を癒せ。その代償に我にこの傷を与えよ。｣
するとみるみるうちにオールマイトの傷は治った。誰かに気付かれる前にセメントス先生に任せた。
…この傷、かなり痛い。プロは命がけだ。運が悪ければ、死ぬかもな…
お母さん、お父さん…皆…
私、死ぬのかな。何も出来ないままに、誰も守れずに。誰かに守られっぱなしのままに…
もういいのかな…もう疲れました。生きるのも、感情を失っていくのも。
「私も…裏切り者じゃなくて…ヒーローになりたかった…！｣
…おい。いつも無表情なお前が、何故そんな悲しい面してんだ。それにもう身体もボロボロじゃねえか。
「…チッ｣
そういうと俺はAを背負った。
「…爆豪…君…？｣
「うるせえ。怪我人は黙ってろ。今は黙って俺に背負われとけ。｣
すると俺の背中に冷たいものが落ちた。
「…っ！！｣
あの無表情のAが泣いていた。誰にも見られぬよう、フードを深く被って。
「…うっ…ああっ…｣
小さな嗚咽で、声を押し殺して泣いていた。その姿は酷く儚げだった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 27人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桜花 | 作成日時：2018年9月28日 17時
