第拾話 ページ10
師範との関係性は少しだけ変わりました。
師範との毎日の鍛練や任務は私に絶対的な成長を与えてくれた。
彼と一緒に戦うことは嬉しい。
あなたが私に背中を預けてくれるから、私もあなたに背中を預けられる。
いつも元気いっぱいで私に笑いかけてくれるあなた。たまには甘やかしてくれたりもして。
抱き締めたり、私と影を重ねてくれたりもした。たくさんの愛を交わした。
こんな日々が毎日続けばいいな。
──
任務のため、私たちは汽車に乗った。
一緒に師範とお弁当を食べているんだけど、このお弁当とっても美味しいわ。
師範みたいに大きな声でうまい!とは言えないけど…
「…!」
まただ。どうも最近体調が優れない。
…何故だろう…本当に…
そうしたら、鬼殺隊の男の子3人が話しかけてきた。
話しているとき、竈門君が私の顔をじっと見つめて、少し聞きたいことがあると言われて席を立った。
─
「竈門君、どうかした?」
「その…あまり体調も優れていなさそうですし…Aさんのお腹から、新しい命の匂いがします…無理していたりしませんか…?」
「え?新しい命…?あっ、もしかしたら…」
胡蝶さんに相談したときにもしかしたらそうかもしれないから注意しておいてくださいとも言われていた…
そのことを竈門君に打ち明けたら納得したような顔をした。
「本当に無理はしないでくださいね…!体を気遣ってください…本当に無理だったら俺たちが守ります…!」
でもあまり体に変化がないし、本当にそうなのかしら…
「おそらく二ヶ月ほどなんだと思います…とにかく無茶しないでくださいね!」
戻ってから、鬼が出たんだけど師範が一刀両断してくれた。
けれどそれは夢だった。
もう私たちは敵の掌の上。
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作者名:桜花 | 作成日時:2020年11月2日 22時