第肆話 ページ4
「君はAAというのだな!いい名前だ!十五歳か…今俺は十九だから君とは四つ違いだ!」
「あっ、あの…!」
「なんだ!!」
「わ、わたし、どうしても強くなりたくて…階級だってまだ庚だし、十二鬼月を前にしてほとんど手が出せなかった…このままじゃ駄目です。あなた様の継子にしていただけませんか…!?もし今のままじゃ駄目なら階級を戊まで上げるとか、何でもします…!!」
「むう!継子か!君は炎の呼吸の使い手か?」
「はい!」
「君の曇りなき眼、無下には出来まい!君も熱く燃えている…!継子として迎えよう!」
「えっ!?ほんとうに…!?あ、ありがとうございます…!!」
「…ただ俺との訓練は厳しいものになるぞ。君は女の子だ。本当にいいのか?」
"お母さん、わたし、強くなりたいよ…そのためだったら、何だってやる…!"
「はい!!」
「わかった!!では屋敷へ行こう!今日は屋敷で過ごして明日自分の家から荷物を持ってきて暮らすといい!!」
「えっ、継子は同居しなくてもいいのかと思ってましたが…いいのですか?御迷惑になりませんか…?」
「遠慮することはないさ!これから共に戦おう。刃を振るおう!」
「はい!!」
これからこの炎柱様と一緒に鍛練をするということに期待を抱き、私は返事をした。
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作者名:桜花 | 作成日時:2020年11月2日 22時