検索窓
今日:4 hit、昨日:9 hit、合計:30,560 hit

第伍話 ページ5

「朝から島が急に騒がしくなったと思ったら…客が来ていたんだねぇ。しかも剣士の客も来ていたとは…」

「俺は昔先生に色変りの刀のことを聞いていたんだが、あんたがそれを作ってるのか?」

「ああ。そうだよ。日の光がずっとさしている、太陽に近い陽光山の鋼でね。実際、色変りの刀を作ったところで、実力がなければ刀の色は変わらないんだ。持ち主が一度鞘から抜けばその色は変わらない。持ち主でないものが触れたところで、その人の色になるわけではないし、その刀は持ち主の本来の色のまま輝く刀だ。」

「へぇ…その持ち主の本来の色ってのは、どうやって決まるもんなんだ?」

「"呼吸"だ。」

「呼吸…?」

ゾロは思い出していた。アラバスタで倒したMr.1と戦ったときに感じた呼吸のことを。

「あの子の話だと、炎の呼吸の剣士ならば赤色に、水の呼吸の剣士ならば青色に、雷の呼吸の剣士ならば黄色に、岩の呼吸の剣士ならば灰色に、風の呼吸の剣士ならば緑色に刀は変化する。他にも、それらから派生した呼吸で色は違う。」

「あの子…?」

「この島で唯一色変りの刀を持つ剣士のことさ。…それよりも、君たちは夜になる前に島を出た方がいい。見たところ、この島のことをあまり知らないようだし…」

「いや、この島が立ち寄らない方がいい島だってことは知ってる。何故なのかは知らねぇがな。そもそも何でここには剣士がひとりだけしかいないんだ?」

「…それは…」

「おーいゾロー!!」

「!?ルフィ!!」

「この島よぉ!すんげーおもしれーんだ!…って、ここどこだ?」

「すまねぇ、こいつは俺んとこの船長だ。」

「そうかい。楽しそうな船長さんだねぇ。この島の危険性を君達のクルーは知らないだろう。一度その話をした方が良さそうだ。」

刀鍛冶の彼とゾロ、ルフィが外を出たとき。

「うひょ〜!!なんだあれ!なんかわかんねえけどおもしれー!」

そこにはもう遠くへ行ってしまったが、花びらを散らせながらとんでいく人の影。

ひとりで修行しているAだった。

ゾロはその人物が刀を持っていることを見逃さなかった。

第陸話→←第肆話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (27 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
50人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , ワンピース , ロロノア・ゾロ   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:桜花 | 作成日時:2020年5月12日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。