第拾参話 ページ13
運命。それは風のままに、気まぐれに進む。
運命は風のままに…奇跡だって起きるかもしれない。
最後なら神様に祈ってもいいかな?でもゾロさんは神を信じないって言ってた。
じゃあ…どうしたらいいんだろう。もういいや。誰でもいいから…
「私はいいから島の人たちを…たす、けて…ください…」
それを言ったとたん本当に自分は死ぬんだと。死が近いと気付いてその事実が頬を濡らした。
そっと眼を閉じたとき。
「ギア・サード!!」
鬼舞辻無惨は大きな腕に殴られた。
「!!?」
まっ逆さまだった私を誰かが抱えてくれた。
「ゾロさん…それにルフィさんたちもいる…」
「A。後は俺たちに任せろ!!」
周りにいた鬼たちを彼らは蹴散らしていく。
「強い…!」
…私も利き手を失った訳じゃない…私は戦える!最後まで…!
ルフィさんが無惨を圧倒して…
いま!!
彼女は日輪刀を投げた。
お願い、届け…!!
それは速さに勢いが加わり、鬼舞辻無惨の頚を切った。麦わらの一味の皆は、鬼のことを知っていたようで、建物に光が思いっきりさすように建物を壊してくれていた。
光を浴びて、ボロボロに崩れ去った。
「…!!」
ドサッと音をたてて彼女も倒れる。
ゾロは彼女を抱え、言った。
「お前は今までよく頑張ったな。言っただろ。お前は弱くねえ。」
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作者名:桜花 | 作成日時:2020年5月12日 23時