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sh side
絶好のチャンスを逃した、と凹んでいると
少し奥のほうでペットボトルが何本か落ちる音がした
彼女がバランスを崩したのか
全てのペットボトルを地面に落としていた
俺はまた迷いなく駆け寄る
「だから言ったのに」
A「…すみません」
彼女は怒られて落ち込んだ犬みたく
顔をしゅん、とさせた
危ない、可愛過ぎて声が出そうになってしまった
「大丈夫じゃないときはちゃんと言わなきゃ」
A「はい、気を付けます」
彼女はそう言って会釈をしたあと
また前を歩いて行ってしまった
俺はペットボトルを持ちながら
すぐさま、追いつく
少し、本当に少しだけど彼女に近付けた
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作者名：名無し | 作成日時：2023年5月21日 20時
