我慢ってさ、【N.K】

10 .知りたい ページ10

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貴方side



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小瀧「…ほら、聞かない方が良かったっておもうやろ？」



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そう言った小瀧くんはどこか寂しそうな






悲しそうな顔で“笑った”。







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「そんなこと思ってないよ、思わないよ」







小瀧「正直引いたやろ？親とヤってるって…」






「ううん、引かない、小瀧くんは悪くない」






小瀧「は？、なんでやねん、普通引くやろ」






徐々に小瀧くんの声は低くなった。






「小瀧くんは、被害者だから…」







小瀧「被害者？…」






その言葉が何かに響いたのか、






小瀧くんは私をギロっと睨んだ。






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目が離せない、金縛りになったように体が固まって






小瀧くんの目は、怖かった。





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暗くて冷たくて何かに怯えて、






だけど強くて痛くて…





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私が想像していたよりもっとずっと深くて大きな闇だった。






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小瀧「…っ、」






小瀧くんは荒々しく鞄を手に

取ると乱暴にドアを開き教室を出ていってしまった。






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私の…せい…。





何がいけなかった、？





被害者って言葉…？





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あぁ、難しい、分からない。





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悪いこと、言っちゃったのかな…。

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その日は目が冴えて全く眠れなかった。




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