怪我の巧妙 2 ページ9
あれこれと考える前に、早くどうにかしないと。
「ミンギュ、そろそろ戻ろう？」
MG「え？」
「ヒョンたちに気付かれたら、もっと大変なことになっちゃうし。」
MG「…たしかに。」
溢れる人混みの片隅。
女の子たちの歓声にかき消されて、この事に気付いてるのは近くにいた一部のファンとミンギュくらい。
逆にぼくとは正反対の場所にいたミンギュが、よく気付いたなって感心する。
他のメンバーやスタッフが気付く前に、何事もなかったかのように立ち去らないと。
「えっと…ぼくたち、そろそろ行くね？」
ぼくは女の子に軽く会釈をすると、ミンギュの腕を引っ張って、少し先にいるメンバーたちの元へ向かおうと踵を返した。
すると…
『あ、あの！ハルオッパ！！』
背中に向かってかけられた女の子の声。
反射的に振り向く。
『オッパ…その！フ…ファイティン！！
わたし、オッパのこと応援します！！』
「え？」
恥ずかしそうにガッツポーズを作って笑顔を見せる彼女。
そのまっすぐで力強い瞳に、不謹慎かもしれないけど、ほんわりと胸が熱くなるのを感じた。
あぁ、どうしよう…
すごく嬉しい！
少し前に読んだ、たくさんの批判の声。
正直、ぼくに対しての意見が厳しいことは、状況的にも仕方のないことだと思う。
セブチはデビューまで物凄く長い間苦労してきたグループだから。
それでも…まだまだ未熟なぼくにとっては、やっぱりショックな部分もあった。
でも、今。
こうやって、はじめて面と向かって応援してくれるファンがいて…
「……ありがとう！！がんばります！！」
単純だと笑われるかもしれないけど、
ずっと心の隅に残ったモヤモヤとした感情が薄れていく。
MG「ハル…何ニヤついてるの？」
「ニヤついてないよ！笑」
MG「ニヤついてるし！」
「もういいから！笑
ほら、ミンギュ行くよ？」
ミンギュを置いてスタスタと歩くぼく。
あ、もしかしてこれを怪我の功名って言うのかな？
…って違うか。
どちらにしても、膝の怪我なんかどうでもいいくらいに、ぼくの心は晴れわたっていた。
続く (更新停止中)
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ちあき(プロフ) - レイラさん» あ！その話の事でしたか！すみません、丁寧にありがとうございますm(_ _)m (2016年6月21日 1時) (
レス) id: a20426e8a0 (このIDを非表示/違反報告)
レイラ(プロフ) - ちあきさん» この場では、詳しくは話せませんが…少女時代とウォヌを合わせて検索していただければわかるかと思います！雑な説明ですみません！泣 (2016年6月20日 21時) (レス) id: b31ffc231f (このIDを非表示/違反報告)
ちあき(プロフ) - 突然コメント失礼します！！ウォヌくんの事なんですが…少し前のあの出来事をキッカケに責任を感じている、というのはどういう事でしょうか？？。・°°・(＞_＜)・°°・。もし良ければ教えていただけませんか？m(_ _)m (2016年6月20日 2時) (レス) id: a20426e8a0 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - ハイ(^_^) p(*≧ω≦)/ ﾌｧｲﾃｨﾝ♪ でも、無理はしないでくださいね。 (2016年6月14日 6時) (レス) id: e934ae8dcb (このIDを非表示/違反報告)
レイラ(プロフ) - レイさん» ありがとうございます〜泣！もっと楽しんでいただけりように頑張りますねっ^^ (2016年6月13日 23時) (レス) id: b31ffc231f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイラ | 作成日時：2016年6月5日 0時
