怪我の巧妙 1 ページ8
申し訳なさからか、俯いてしまった女の子。
彼女はまったく悪くないのに…。
むしろ、ぼくがもっと上手く支えてあげれていたら、彼女を困らせる事にはならなかったのだけど…。
「あの…ぼくの方こそ…」
MG「ハル！！」
なんだか申し訳なくて、謝ろうとした矢先。
後ろから大きな声でぼくを呼んだのはミンギュだった。
「あ、ミンギュ。」
ヒョンやスタッフさん達をかき分けて駆け寄ってくる。
MG「ちょっ……！？
なにがあった…って、膝！どうしたんだよ！？」
どうやらすぐに膝の傷が目に入ったらしく、まるでお医者さんのようにしゃがみ込んで覗き込んでいる。
MG「うわ……。」
「ただの擦り傷だよ？すぐ治るって。」
MG「見てるだけで痛い…。」
ぼくの膝をジッと見ながら、顔をしかめるミンギュ。
もちろん女の子の方はと言うと、ミンギュの登場でさらに責任を感じたのか、目にはうっすらと涙が浮かんでいた。
これはマズい。
「ミンギュ、とりあえずぼくは大丈夫だから！」
MG「大丈夫って……。」
「痛くもないし！」
MG「でも…！」
今更なんだけど、冷静になって辺りを見回すと、僕たちをパシャパシャと撮影してるシャッター音とともに多くの視線がこちらを向いていることに気づく。
事がこれ以上大きくなる前に、
さっさと立ち去ったほうがいいかもしれない。
ぼくはとりあえずミンギュの話を聞き流して、女の子の方に振り向く。
「なんか大事にしてしまってごめんなさい！
でも…君に怪我がなくて本当に良かった。」
『そ、そんな…オッパこそ怪我をさせてしまって…！』
「大丈夫、ぼくは男だから！」
『オッパ……。』
ぼくの声にホッとしたように肩を撫で下ろす女の子。
状況的に、助けたのが固定ファンのいない新米のぼくで良かったのかもしれない。
もし他のメンバーだったら、逆に良くも悪くも、もっと大変な騒ぎになっていてもおかしくなかったから。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 650人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちあき(プロフ) - レイラさん» あ！その話の事でしたか！すみません、丁寧にありがとうございますm(_ _)m (2016年6月21日 1時) (
レス) id: a20426e8a0 (このIDを非表示/違反報告)
レイラ(プロフ) - ちあきさん» この場では、詳しくは話せませんが…少女時代とウォヌを合わせて検索していただければわかるかと思います！雑な説明ですみません！泣 (2016年6月20日 21時) (レス) id: b31ffc231f (このIDを非表示/違反報告)
ちあき(プロフ) - 突然コメント失礼します！！ウォヌくんの事なんですが…少し前のあの出来事をキッカケに責任を感じている、というのはどういう事でしょうか？？。・°°・(＞_＜)・°°・。もし良ければ教えていただけませんか？m(_ _)m (2016年6月20日 2時) (レス) id: a20426e8a0 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - ハイ(^_^) p(*≧ω≦)/ ﾌｧｲﾃｨﾝ♪ でも、無理はしないでくださいね。 (2016年6月14日 6時) (レス) id: e934ae8dcb (このIDを非表示/違反報告)
レイラ(プロフ) - レイさん» ありがとうございます〜泣！もっと楽しんでいただけりように頑張りますねっ^^ (2016年6月13日 23時) (レス) id: b31ffc231f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：レイラ | 作成日時：2016年6月5日 0時
