愛し、愛され 2 【短編集】

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HN side


『じ、ジソンくん!!』


そう呼ぶこの子は確か同じクラスのAちゃん


あんまり話したこと無かったけど、真面目で一生懸命でいい子っていうイメージがある


『あ、あの！これ、バレンタインの、チョコ…です』


そう言って綺麗にラッピングされたチョコを渡される


また、か


またいつものやつだと思った


だけど違った


『ジソンくんだけのために、作りました』


俺だけのため


Aちゃんは確かにそう言った


嬉しかった


他の子はヒョンジナとか、リノヒョンとか、色んな人にあげてたけど、


Aちゃんは俺だけのために用意してくれたんだ


気づけばAちゃんの手に自分の手を重ねていた


彼女の方を見れば驚いた顔をしていて


まん丸の目がおっきく開いていて、すこしだけ顔が赤くなっていた


不意にも可愛いと思ってしまったんだ


「ありがとう、大切に食べるね」


そう言うとうん、とだけ言って帰ってしまった


どうしよう、頭の中がAちゃんの事でいっぱいになる


大人しい子だと思っていたけど、表情がコロコロ変わって面白かったな、とか、声かわいかったな、とか


HJ「あ、ハニヤ〜」


「ヒョンジナ」


HJ「なんか嬉しそうだね、何があったの」


「なんでわかるの」


気になる子が出来た


そう素直に伝えたらヒョンジナがすごくからかってきたけど、そんなのどうでもよくなるくらい、明日が楽しみで


どうやって話そうかな


お返しは何にしようかな


仲良くなりたいな


おかしいと思われるかもしれないけど、


今の一瞬で君に夢中になったよ


まるで魔法みたいだね



















−−−
ハニsideのお話でした
次にその後のお話的なの書きます

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