愛し、愛され 2 【短編集】

【HJ】好きな子 ページ17

※学パロ


『ぅぅ…』


吐きそう…緊張で吐きそう…


転校は数回経験してきたけど、この緊張には全く慣れない


友達出来なかったらどうしよう…


「じゃあ入ってきて〜」


とうとう呼ばれてしまった


『ふぅ〜…』


深呼吸をして背筋を伸ばす


第一印象は大事


『はじめまして、キム・Aです』


それから自己紹介を一通りして席に着く


「初めまして、Aちゃん」


お隣から声をかけられてそっちを向くと


顔の整った美男子だった


こういう人と話すの超緊張なんだけど


『はじめまして！お名前聞いてもいいですか？』


「ファンヒョンジン。ヒョンジンとかヒョンジナとか好きなように呼んで？」


距離近くない？？


これが普通なのか？？？


流石に初対面で呼び捨ては気が引けるから


『ヒョンジンくん、よろしくお願いします』


「呼び捨てでいいのに」


ぷく、と頬をふくらませるヒョンジンくん


う、そんな顔しても言えないもんは言えないんだよ…っ


「あと敬語もなしね」


『ぁ、うん』


「Aちゃん可愛いね、緊張してる？笑」


『ぅえ"！？』


んはは、変な声〜笑


そう言って笑うヒョンジンくん


てか、え？
可愛いって言われた？


『え、え、可愛いって…』


「うん？嫌だった？」


『い、いや、嬉しい…ｹﾄﾞ』


普通初対面の女子にそんなこと言う？？


『そういうこと、みんなに言ってんの…？』


「いや、Aちゃんだけだけど」


は？？？


いやいや意味わかんないんだけど？！


『ぇ？』


「Aちゃんってもしかして鈍感？」





俺、Aちゃんのこと口説いてんだけど





『は、』


「んは、これからが楽しみだね？」






ヒョンジンに振り回されるAさんのお話はまた別の機会で

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