47話 ページ2
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──そんなこんなで、早速始まった雑誌の取材。
記者さんからの様々な質問に、福富さんが中心となって答えていく。
私はその様子を部室の隅で眺めつつ、ポケットから携帯を取り出した。
パシャパシャとカメラのシャッター音が響く中、そのまま携帯を操作してメール画面を開く。
この前交換した真波くんのアドレスを探し出し、私は一応彼に連絡を入れてあげた。
『もうインタビュー始まっちゃったけどどこにいる？東堂さん怒ってたから早く来た方がいいかも…』
荒北さんの顔も怖かったけど、あれはいつも通りだから大丈夫。
東堂さんもまあ怒ってたには怒ってたけど、実際は呆れの方が大きかったかな？
さっき、しょうがないやつだなぁ、みたいなこと呟いてたし。
──私は未だ福富さんたち4人の先輩が、本気で怒ったり喧嘩したりしているところを見たことがない。
荒北さんと東堂さんはよくワーワー騒いで喧嘩みたいなのもしてるけど……あれは何か、じゃれ合ってるみたいなイメージ。
福富さんはいつも無表情で感情的になることなんかないし、逆に新開さんはいつも笑顔で感情的になることがない。
荒北さんはまあいつも怒ってるけど、あれはコミュニケーションだから。うん。
東堂さんも意外とドライで感情的にならないしね。
「──…では、箱根学園は去年の覇者ということで他チームからも注目されていると思いますが…プレッシャーは感じていますか？」
そんなどうでもいいことを考えつつ、先輩たちが仲良く喧嘩している様子を思い返していると、不意に記者さんのそんな質問が耳に入った。
…確かに。箱学自転車部の人たちはみんな堂々としてるけど、彼らだって人間。緊張だってしたりするよね。
どんな風に答えるんだろうと福富さんを見ていると、彼はいつも通りにまっすぐに相手を見据えて言った。
「感じていません」
よく響く、落ち着いた重低音。
少し驚いている様子の記者さんを無視し、荒北さんがニヤリと口角を上げる。
「さーすが福チャン。プレッシャーなんか感じるわけねェよな」
「うむ、楽しみではあってもプレッシャーは感じないな！」
東堂さんもうんうん頷いていて、……え、すごい箱学。
「俺たちは強い、だもんな寿一！」
人懐っこい笑みを浮かべた新開さんが福富さんの肩を叩き、その福富さんは当然のように頷く。
自信に満ちた表情の先輩たちは、やっぱりとってもかっこよかった。
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暁☆(プロフ) - poyocooooooさん» コメントありがとうございます！そんなことを言っていただけて光栄です✨️ 荒北さんも手嶋さんもとってもかっこいいですよね！推しを布教できて何よりです！笑 (4月30日 22時) (
レス) id: f3c28010ce (このIDを非表示/違反報告)
poyocoooooo(プロフ) - 弱ペダの作品あまり見かけない中でこんなに素敵な作品に出逢えてとても幸せです♡荒北さん推しだった私ですが、この作品を通して見事に新開さん推しになりました😍個人的に総北で手嶋さんと絡めたのが嬉しかったです✨手嶋くんいいですよね…！ (4月26日 4時) (レス) @page28 id: 7859abe11c (このIDを非表示/違反報告)
暁☆(プロフ) - 名無し20182号さん» コメントありがとうございます！！嬉しいです🥰 更新頑張りますね！ (8月23日 0時) (レス) id: f3c28010ce (このIDを非表示/違反報告)
名無し20182号(プロフ) - 神作すぎて一気見しちゃいました💞めちゃめちゃきゅんきゅんします！！更新応援してます❕ (8月17日 21時) (レス) id: f1e05d66bf (このIDを非表示/違反報告)
暁☆(プロフ) - ちるちるさん» コメントありがとうございます！！ 嬉しいです、頑張ります😭 (5月31日 14時) (レス) id: f3c28010ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁☆ | 作成日時：2020年12月14日 21時
