らう×すの (ページ2)

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ガレットと。NbRu ページ2

Nb side

鼻をかすめる食欲のそそる匂いに誘われて瞼を開けると自分の家と実家の次に見慣れた天井が目に映る。

ラウもう起きてんのか、昨日仕事終わりラウの家来てそれで、、

ドラマが昨日クランクアップを迎えその時にもらった花束を抱えたままどうしてもラウに会いたくなってラウの家に来た。

アポ無しで来たから驚かれたけどお疲れ様って頭撫でられていつもなら子供扱いすんなってなるけど昨日は安心感しかなくて。一気に緊張が解けてそっからは至れり尽くせりしてくれた気がする。

正直あんまり覚えて無いが、ラウの家に常備してあるパジャマに着替えてあるししっかり化粧も落とされてるしスキンケアもヘアケアもバッチリだ。どれも自分でした記憶が無い。

「ラウ」

『ん？あれ、起こした？まだ寝てていいよ？』

キッチンに立ってる後ろ姿に声をかけるとすぐに振り返ってくれる。

「ん、もう起きる」

『そう？まだ眠そうだけど、』

「んん、めっちゃいい匂い。腹減ったぁ」

『昨日夜ご飯までたどり着けなかったもんね笑お風呂で力尽きちゃうんだもんしょっぴー』

「まじでここ来てからの昨日の記憶ない」

『だろうね笑もー大変だったんだからね？』

笑いながらそう言うラウが堪らなく愛おしくなって後ろから控えめに腕を回してみる。安心するラウの匂い。大好きな香り。

こういう時素直に昨日はありがとうって言葉で言えない俺の精一杯。

ちゃんとラウには伝わってる。

『んふ、ガレット作ったんだ。YouTubeで食べたでしょ？覚えてる？』

「ん、覚えてる。タケコプターみたいなので焼いたの？」

『あは！それはまだ上手に使えないからフライパンで許して笑』

「俺もトロトロの卵がいい」

『りょーかい。しょっぴー、ナイフは右フォークは左で持つんだよ？』

「うっせ、ばーか」

『きゃは！』

「ふはっ」

お皿、運んでくれる？とラウに言われて言う通りに運ぶとテーブルの上に昨日クランクアップの記念にもらったお花が花瓶に綺麗に生けてあって。

『あ、お花萎れちゃうといけないと思って花瓶に移したんだよね。しょっぴーお家に飾るでしょ？花瓶ごと持って帰ってくれていいからね！』

「いや、ここ置いとく。」

『え、いいの？』

「ラウの家に俺が貰ってきた青の花束あんのなんかいいじゃん」