What is right ?

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ゆっくりと銃を向けながら

綾部に近づく大河 。














大河 「 行け⋯⋯⋯はやく！ 」




「 っ⋯⋯⋯⋯おかあさん！ 」













突然 助けてくれた大河の存在に驚くも 、


逃げられるチャンスをもらい

大河を見つめたまま困惑している裕子を立ち上がらせて


綾部から身を遠ざけるA 。







どこかの一室に入ると 、

裕子の手首に付いている結束バンドを引っ張った 。




少しして結束バンドがとれ 、自由になった裕子は

Aの体を優しく 、それでも強く抱きしめた 。














裕子 「 A⋯⋯！！ 」




「 お母さん⋯⋯⋯⋯ 」




裕子 「 大丈夫？ 何もされてない？ 」




「 うん 、私は大丈夫 」




裕子 「 そう⋯⋯⋯⋯これは⋯⋯？ 」














一緒に行動をしていなかった娘の無事を知り


ホッとした裕子だが 、首元にある傷に目がいった 。







ひとつは拉致される前に刺された注射針の痕 、

ふたつめはチップを取り出すために

自分の手で傷つけた怪我の痕だった 。
















「 お母さん⋯⋯実はね 、 」














黙っている必要もない⋯⋯⋯⋯

そう思い 、今まで自分の身に起きたことを


Aは全て裕子に話した 。




最後まで聞いたあと 、

裕子は再び Aをそっと抱き寄せた 。














裕子 「 よかった⋯⋯三郎が守ってくれてたのね 」




「 うん 、お父さんがずっと 」














その時 、廊下の方から物音がして

顔を見合わせたAと裕子は



隠れるため ロッカーケースの中へと身を潜めた 。









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