山下健二郎、ツンデレはじめました。② (ページ2)

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Aside

けんちーの照れくさそうにはにかむ顔

きつく離れない腕

お互いの心臓の音

重なり合う吐息

私の頬の熱をあげるには充分すぎる…

「…A」

ボーカルでもないくせして甘く掠れた声で耳もとで私の名前を呼ぶ

ずるい。

負けず嫌いな私は仕返しをしようとシャツの襟元を私の方へ引き寄せて同じように耳もとで

「けんちー」

と名前を呼べば

「ちょ、やめぃ///」

『自分だってやったじゃん笑』

「オレはええの」

『ずるい～』

「…彼氏の特権や///」

それいうので

『あたしは彼女だし？笑』

とちょっと反撃。

「せ、せやな。彼女、やもんな////」

なんか私まで恥ずかしくなる笑 ////

「なぁ、あんさ、…」

『ん？』

急にTシャツをちょこっと引っ張って

「…ちゅ、ちゅーしても…ええか？////」

『っ///』

女子か！乙女か！乙男か！！！←

「…なぁ、えぇ？」

首かしげても、可愛くない！！
可愛くな、…くも、ない。

なんか可愛いかも。笑

普段ボケとツッコミを交わすけんちーが
おねだりって…ファンのコが見たら瞬殺やな…
ファンじゃなくてもときめくな、こりゃ。

「…A」

ちゅーしていいよ。なんて恥ずかしくて言えない代わりに

コクン

と頷く

すると頬をなでながら

「…A。好きやで」

と囁きながら両手で私の顔を包み込み

ちゅっ

甘いキスを落とす

『 //// 』

けんちーとの初めてのキスはキャラメルみたいな甘い味がした。

唇が離れたかと思うとまた近づくけんちーの顔

まつげ長いな～

なんて思ってると

けんちーと目が合う

視線が重なるのを合図に

唇も重なり合う

ちゅっ

『んっ…///』

何度も角度を変えながら繰り返すキス

私の上唇を舌でなぞり
次に下唇をなぞる

その行為に恥ずかしくなった私はぎゅっと目を瞑ると

私の口にゆっくりと入ってくるあたたかいモノ

それは私の舌を優しく絡めてくる

『んっ//// ふっ、んん////』

うっすら目を開ければ目を閉じてキスに熱中してるけんちー。

幸せな気持ちが溢れて、
自然とけんちーの首に腕を回し背伸びをする

途端に激しくなっていくキス

今は2人しかいない冬の夜の海

だから余計に聴こえる2人の舌が絡み合う音

それでも優しく頭を撫でてくれる

…幸せ //////

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