山下健二郎、ツンデレはじめました。 (ページ10)

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今日は雑誌の撮影の為、スタジオに入り
まだ時間があったので差し入れを食べながら
談笑していると、突然場が静まり返った

さっきまで一緒に談笑していたスタッフも顔を変え
自分の持ち場に行く

カメラマンさん、アシスタントさん、スタイリストさん、メイクさん等、ここにいるスタッフ全員の顔つきが変わり真剣な眼差しを向ける

「おはようございます」

と入ってきたのは今時風のイケメンと
Aだった。

E「あれ？あそこのモデル、Aちゃんじゃない？」

紛れもなくアイツや…
だけど、そこにいたのは。
いつもオレが知っているAではなく、
オレの知らないモデル・Aやった

隆「めっちゃ綺麗じゃん…」

長い髪を横に流した緩い三つ編み。
細く華奢な肩が強調された純白のミニドレス。
細い足が際立つガラスの靴。
いつもと違う印象を与えるメイク。

カ「撮影はじめるぞー」

カメラマンさんの声で始まった
現実とは離れた圧倒的な世界観。

カ「よし、良いね！じゃあ、2人ともさ、大切な人を思い浮かべてみようか。」

Aは儚さと艶めきを帯びた表情を魅せ、男が切なそうに抱きしめる。

そんな2人に息をのむ音が聞こえる

カ「Aちゃん、良いよ～、誰を浮かべたのかな？笑」

『秘密です笑』

初めてみた、アイツのあんな顔。
少女ではなく、女の顔だった…

「そんな顔にさせんのは誰やねん…(ﾎﾞｿｯ」

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