山下健二郎、ツンデレはじめました。 (ページ7)

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ﾕｻﾕｻ

「A、着いたで、起きぃ？」

『ん、もう？いっくん、いつもあんがと。』

ﾏﾈ「いーえ、頑張れよ～？」

『おん、頑張っとくる』

あーあ、もう行っちゃった…
仕事だからしょうがないねんけどな
たまに同じ事務所だったらな～なんて思ったことがある
楽屋でも一緒なんて最高やんけ
‘‘けんちー、膝枕～” ‘‘けんちー、ご飯いこ～”

「ﾑﾌﾌﾌ…笑」
…なんてひとり妄想に浸っていると車にはもう誰もいない

「置いてくなや！汗」

急いで車から出て指定されていた楽屋まで走る

ガチャ

「おはよーさん」

…

直「なー、これ見てよ！」

臣「いや、こっちの方が…」

岩「やばいっすね//」

隆「何言ってんの、これでしょ」

「「「ぐはっ///」」」

「なあ、オレの事無視なん？」

E「健二郎さん、おはようございます汗」

己「おはよ汗」

ん？なんや？

岩「あ、健二郎さん！おはようございます汗」

ｺﾞｿｺﾞｿ

ｶﾞｻｺﾞｿ

「なあ、何隠しとるん？」

直「な、なんも？」

明らかにどもっとるし…

「正直に言ってみ？(ｷﾞﾛﾘ」

隆「ﾋｯ…(怯」

ﾋｮｲ

岩ちゃんの後ろに隠されたものをとる

「ん？雑誌？」

なんでこんなもん…っと思った瞬間、目に入ったAの文字

そう、隠されていたのはAの専属雑誌

ﾍﾟﾗﾍﾟﾗ

岩「あっ！」

直「…」

「…！」
‘‘Aのデートコーデ特集”とデカデカと書かれたページがふと目に入った

そこには幸せそうにニッコリ笑ったアイツと
今人気の若手俳優がピッタリ寄り添いあっていた

臣「いや、それはさ、あれだよね」

「なにがやねん笑」

直「なんとも思わないの？」

「…もう30っすよ？ヤキモチなんて歳じゃないっす笑」

隆「…だよね！健ちゃん大人だもんね」

「今更かい笑随分前から大人やで？笑」

臣・E「……」

気になんない、なんて嘘。
昔からずっと幼馴染みとして傍にいたけど、
こんな風にどんどん離れていってしまうんかな…
30にもなってみっともな

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