38ツン ページ39
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マンションのベランダに行きスマホを眺めながら下の通行人を眺める
ピコン
「LINE…」
Aもう着く
ふと下を覗くと
「A!そっち行くから待っとけ!」
と言い残しダッシュでAの元へ向かう
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「……よっ、!車出してくるわ」
『え、あ、うん……』
良かった、答えてくれた…
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お気に入りの車ちゃんに挨拶をしてマンション正面に向かう
ガチャッ
「ほら、乗りぃ」
『あ、うん……』
シーン…
ツライ…ああ、ツライ
久しぶりの沈黙
向こうも同じことを思ったのか、
『…で、でさ、どこ行くん?』
と聞いてきた
だが、残念。
「秘密や」
教えへん
せっかく話しかけてくれたんに…笑
また再び繰り返される沈黙の時間
オレ自ら作ってしまった2人の溝
それを埋めるように車内には、
2人の大好きなミスチルの「Sign」が流れた
この曲に重なるオレら
ケンカしたのは数日前なのに、過ぎていく日々にやっぱり足りないのは、キミ。
数日離れてただけど心はめちゃくちゃ
早く目的地に着いてキミの笑顔がみたい。
屈託のない笑顔で‘‘ けんちー ”と呼んで欲しい。
早く、
早く、
キミを抱きしめたい。
キミも同じ気持ちなんかな?
…だったら、うれしいな。
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作者名:マリ | 作成日時:2016年6月12日 14時