山下健二郎、ツンデレはじめました。 (ページ33)

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「……健ちゃん？なにしてんの」

「…臣。」

臣「なんかあった？」

「何もあらへんで？(ニコ

臣「…それで笑ってるつもり？鏡で顔みたほうがいいよ。….ほら」

ひっでー顔。

「相変わらずイケメンな面しとるな～、俺笑」

臣「そんな掠れた声で冗談言うなよ…」

「冗談でも言ってなきゃやってらんねーよ！！」

臣「健ちゃん…..何があったの？もしかして。。。。
A？」

「俺、昨日リノに会ったんだよ」

臣「リノってあの？」

「偶然な、街で。意気投合してダンスのこととか仕事のこととか話しとってん、

酒が入ってたっちゅうこともあってそのままリノん家で寝ちまって、目覚めたら１０：３０。

いつもの日課もさぼっちまったってわけや。
そしたらさ、アイツ。なんて言ったんと思う？笑」

自分で言ってて胸が苦しくなる

「“ もうわざわざ私のお世話しなくていいよ。

朝帰りなんて別に私には関係ないし報告もしなくていい“」

ズキッ

「臣～、俺のしてきたんことは余計な“お世話”やったんて～！笑

アイツにとっちゃ俺の朝帰りなんぞ“関係ない”んやってｗｗｗ」

ズキッ

『健ちゃん…..』

「初めから分かりきってたことやんな？

俺はずっと兄貴のまんま。…もう20年か。20年も傍におったんや、男として見るほうが難しいよな。笑

２８の大の大人が

年下の女の子に一生懸命になっちゃってさ、

アイツに言動一つひとつに一喜一憂して振り回されて、

気ぃ引くために柄でもないツンデレになってみたり….

振り向いてなんかもらえへんの分かっとんのに」

ポタッ

「…..ほんまは、ホンマは、

少しぐらい拗ねてほしかった

ほんの少しでもいいからやきもち妬いて

いやな顔一つぐらい見せて、」

「あの時みたいに、

“けんちーはAのものだよ”って…..」

“ けんちーの右手はAのものだよ“

「バカやんな笑２８のくせに中学生みたいで笑」

ポタッ

「何や、汗が止まらへんわ笑」

苦しい言い訳をしながら
溢れては止まることを知らん“それ”を必死に隠す

臣「ばっかじゃねーの?!」

さっきまで黙っていた臣が突然大声を張り上げた

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