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30ツン ページ31

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健二郎side



‘‘ けんちー、先帰るけど楽しんできてね? ”



さっき言われた言葉がぐるぐると
俺の脳内に回り続ける



リ「そんな顔してどうしたのよ」



「………」


リ「もしかして私が飲みに誘ったから?」


「ちゃう。笑」


リ「Aちゃんって彼女?」



だったらいいんやけどな
もー慣れてもうたわ笑


「だから、幼馴染。」


リ「ふーん、そうなんだ」


仕事ゆーてたけど今日なんかあったっけ?
なんもないような…
ちゃんと行けたんかな…


リ「健ちゃん?」


あー、心配になってきた
もう1時か…


リ「…ゃん、健ちゃん!」



「ん、あ。ごめん、何や?」



リ「大丈夫?さっきから上の空だよ?」



「すまん、すまん笑 それにしてもこれ。
めっちゃ、美味いな」



リ「でしょ?私もそう思う」



さすが、リノ。
アイツは俺の好みなんて知らんと思うけどな



リ「このね、さくらんぼも美味しいよ」



さくらんぼ。
アイツの好きなモンや。



リ「あと、健ちゃんの好きな唐揚げ♪」



こんなに、俺のこと分かりまくってるコが
そばにいるのに、



「このさくらんぼ、包んどいて。家で食べるわ」




頭にいるのは君ばかり





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作者名:マリ | 作成日時:2016年6月12日 14時

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