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28ツン ページ29

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登坂side







「ん〜、じゃあね〜」

辺りが暗い闇に包まれる夜中の12時

シンデレラ(お姉様)に別れを告げタクシーのドアを閉めると




『また遊んでんの?笑 飽きないね〜ww』



「あれ、A。健ちゃんと映画見にいったんじゃないの?」



あんな浮かれてたのに笑

あれ、でもこの二人同じマンションだよな??

まさか、ケンカ?



『ケンカじゃないよ笑』


「じゃあ何」


『知らな〜い』


なわけあるか笑
さっきまで一緒だったんじゃないのかよ….
健ちゃんなんかやっちゃった感じ?笑


『綺麗で可愛い人と一緒だよ』


…健ちゃん、今すぐ紹介して。



じゃなくて、


「何で?」


『帰り道でその人に会ってけんちーの知り合いみたいで宅飲みするって言うから帰っ
てきた』


健ちゃんも行くなよ、A置いて



『なんかさ、こうやってどんどん離れって行っちゃうんだな〜って思った。』



『幼馴染って期限もうすぐ切れそうだな…そろそろ“潮時”かな』



「潮時?なんの?」



『ううん、何でもない笑』


「ちょっとさ〜、色々お前に聞きたい事あるんだわ。俺らも宅飲みすんぞ」



『え、いきなり何』



「行くぞ」
と半ば強引にAを引っ張り自宅のマンションに向かう



.





『相変わらずすごい部屋 笑』







「適当に座ってて。ワインと何か持ってくる」



だいぶ前から気になっていたことを聞こうと思ったけどなかなか口を割りそうにもないので強めのワインを出す



「貰い物だけどめっちゃ美味いから」




『ん、ありがと』



グラスにワインを注ぎ乾杯をしてからたわいもない話をして本題に入る




「Aさ〜、ぶっちゃけ健ちゃんのこと....どう思ってる?」



『何急だね、ひろくん酔ってんの?笑』



「いや、まじで」


ずっと気になってたこと。
健ちゃんってバカなくらい素直っていうか、嘘がつけないっていうか
ま、そこが健ちゃんの良いトコなんだけどさ
自分の気持ちに正直な所があるから周りから見たらAのことが好きなのバレバレなんだよな

なのにコイツときたらまっったっく気づいてない…

何年も一緒にいるのに全く気付いてないなんて









………………ん?





ちょ、待てよ?









ん?









まさかコイツ……







「お前、まさか………………………………









.









.









……………..健ちゃんの気持ちに気付いてんの?」









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作者名:マリ | 作成日時:2016年6月12日 14時

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