君の隣の奪い合い【キングダム】

上奏 １ ページ7

重い雰囲気の中、呂不韋が口を開く

呂「早速ですが大王様、昨夜の大王様暗殺事件の黒幕は＿＿＿＿＿＿」

自らその話をし出した呂不韋に壁は違和感を覚える

壁(こっちは捕えた刺客の口から呂氏の名を吐かせてあるのだ。当人が一体どんな言い訳をしてみせる...)

と壁が思うと同時に政も眉をひそめる

皆の注目が呂不韋の言葉に集まった中

予想を大きく裏切る言葉を呂不韋は発した

呂「この呂不韋めにございます！」

なっ！？と大王一派は開いた口が塞がらない

信は呂不韋自身が認めた事から

もう一件落着じゃないかと考えるが、

現実はそう甘くない

昌文君が小声で

「バカを言え、先程も申したはずだ。今の我々には呂氏は裁けぬと」

と言うが、それでも納得のいかない信をよそに、政は言葉を返す

政「...冗談はよせ丞相」

政「そのようなことあろうはずがない」

腸が煮えくり返る思いをしているだろうに

冷静な言葉で返した。

そんな政を見て、信はそこに

大きな差があることを実感する

呂「っはははは！！はーっはははは！！はははっ、はは、正に冗談です」

まるで嘲笑うような声が宮中に響く

そして呂不韋は事件の真相を責任をもって進めるとし

それを政が受け入れた

そんな時、信が「ふざけんじゃ...」と異論を唱えようとするが

昌文君の「今は堪えよ」と言う言葉によって遮られた

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