君の隣の奪い合い【キングダム】

違和感 ページ44

そんなA達をよそに、王騎達の方では趙荘が何やら違和感を感じ取っていた

それは序盤から先陣をきる王騎の行動についてである。

趙荘「急がずとも、背後を断崖絶壁に囲まれている我々が逃げることはない。なのに何故急いで...」

その瞬間趙荘の頭の中に”ある事”が横切った

趙荘「まさかっ...！？」

気付いているのか

だが趙荘がいう”ある事”は勿論軍事機密だ

味方ならともかく敵の王騎が知りうるはずがない。

だが秦軍の戦い方はそんな趙荘の考えを見事に裏切った

趙軍「前方 敵歩兵も前進！！」

趙軍「秦軍はっっ...！！！」

「「総攻撃の構えです！！！」」

総攻撃は被害が大きいため、本当なら開戦早々に行わない

失敗したら全滅の恐れもある大博打を、王騎は挑んだのだ

その戦い方で趙荘は確信した

王騎は”李牧の”作戦に気付いていると。

だがそれは半分正解で半分誤りだ

王騎は”気付いている”のではなく、”予想していた”のである

張り巡らされた深い作戦に気付いた王騎は薄く笑った

王騎「どこのどなたか知りませんが面白い仕掛けです。しかし少々つめが甘かったようですねェ...」

私がその気になれば...＿＿＿＿＿

王騎「趙荘軍など瞬殺ですよ。」

その言葉に王騎の兵たちのさらに士気が高まった

だがその状況を壊すのは趙荘の近衛兵である者の一言だ

「龐煖様が...＿＿＿＿＿＿＿！！」

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