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JN Side
HS「ウリAはモテモテだなーー」
鼻の穴をふんふん膨らませていうホソク。
Aがビックヒットに僕らのマネージャーとして入社して以来、ずっと一緒にいるけれど、ホソク溺愛っぷりには呆れてしまう。
まあお互いがしんどくなければ、僕はいいんだけど。
Aは最初の頃はサイン会で、タイムキーパー係をやっていた。後ろで淡々と仕事をこなす彼女だったが、ここで兄の溺愛が入ってくる。
「オッパって妹さんがいるんですよね？何歳なんですか？」
このArmyの質問が引き金になり、
HS「妹はねクオズと同じなんだよ。A〜」
その時僕はホソクの隣に座っていて、暇だったからずっと会場のArmyたちに投げキッスを飛ばしまくっているところだった。
特大のキッスを投げようとしたとき、ホソクのAを呼ぶ声がしてふと視線をそちらに向けた。
ホソクはいつも宿舎でかわいい妹に見せる笑顔だったし、Aも兄に呼ばれた妹の顔でこちらに駆け寄ってきていた。
僕もびっくりしたし、Armyの子もびっくりしたと思う。
え？妹呼んじゃうのって。てかここにいるのって。
HS「見てみて、この子が俺の妹なんだ」
じゃじゃーんという効果音がつきそうなほど、満面の笑みで紹介するホソク。
僕は内心おろおろしていた。だっていくらメンバーの家族でも、心ない人からの攻撃に合うし、ましてや顔バレしてさらに社員だっていうことがバレたら、なにされるかわかったもんじゃない。僕は生唾を飲んで次の展開を待っていた。
「本当に妹さんなんですか？」
HS「そうだよーかわいいでしょ？」
お願いだ、なにも起こらないでくれ。僕は必死に願った。
「かわいいいいいいいいいいいいっ」
Armyの子が発したのは、予想外にも明るい言葉だった。
僕が想像していたような目も雰囲気もなく、ただただ憧れの眼差しでAのことを見つめている。
「肌きれいですね！手入れの方法は？」
グイグイくるArmyの子にAは戸惑っているが、ホソク全く動じずにパックなに使ってるかやら、Aのスキンケアの方法、ストレッチ、さらにはお気に入りのコスメの情報までペラペラ喋っている。
僕は呆気に取られて、呆然と兄バカのホソクとArmyの子の会話をただ聞き流すことしかできなかった。
まあ幸せならいっか。
のちにこの出来事からホソクが妹を溺愛していることが、全世界に広がりなぜか毎回サイン会では8個の椅子が並ぶようになった。
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作者名：こむぎ | 作成日時：2020年5月5日 2時
