○ ページ39
しばしの休憩時間。
アミたちに思いっきりファンサービスをする時間。
僕はいや、今日は僕だけじゃなくて男全員全力で愛嬌をしていた。
なぜかって?
「オンニソンキスして〜」
「ハート!オンニハート!」
「やだオンニかわいすぎるむり、」
アミたちが僕らのこと全然みてくれないんだもん。
ナムヒョンなんかみてよ、いつもなら照れちゃう愛嬌もあんなに必死になってやってる。
僕らの奮闘をよそにAはファンサービスを続ける。くっそ、僕らよりアミのことわかってるじゃん。
へへへ、って花が咲いたみたいに笑うA。
それだけでアミたちはドロドロに沼落ちしてく。
「オンニのグッズ出ないのかなあ、」
僕らにお仕事ください〜。
僕らに注目してください〜。
ーーーーーーーー
なんだかんだでサイン会は無事終わり、控室でのんびりマネヒョンの車を待っている僕たち。
Aはテキパキとマネージャーの仕事をこなしている。
『ささ、皆さん車ついたみたいなので行きますよ』
小走りで楽屋のドアの前に立ち、メンバーが出るのを待っている。
Aの一声で他のスタッフたちも帰り支度を始める。
『今日もお疲れ様でした』
そう言って声をかけるA。僕ら以外にもここの部屋にいたスタッフさんにも笑顔で。
疲れて淀んでた空気が一気に流れ出すような感じがした。
363人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:こむぎ | 作成日時:2020年5月5日 2時